屋根塗装後の雨漏りコロニアル・モニエル

御閲覧頂きありがとうございます。 😮

今回は屋根塗装後の雨漏りについての考察記事です。対象はコロニアルとモニエルです。

2011.11.30兵庫県のモニエル瓦[1]

CA3I0565

 

写真の雨漏りは両者共に塗装後に発生致しました。もっと突き詰めて考察しますと塗装後に更に漏水量が増えたという事で御座います。
何故雨漏りが促進されたかと申し上げますと。

①緩勾配であること。本来両者共3寸を切る屋根勾配では使用できません。理由は水返しが内部に施設されていませんので風圧による逆流に対処出来無いからです。コロニアルのほうは水返しらしきものが御座いますが、低すぎます。

②塗装後の縁切りがなされていなかった事。これは劣化した塗膜が雨水を堰き止め毛細管現象に拍車が掛かる事。

以上が雨漏りの原因となっております。

屋根の塗装は上記の2点を加味した場合、塗れる屋根と塗れない屋根、塗っても意味の無い屋根に分化致しますので注意が必要です。

なお、風圧過多の地域で今年4寸勾配20年目の寄棟コロニアルが雨漏り致しました。(無塗装で、棟包み近辺の不備も瓦の欠損もありません。)
中古物件でしたので雨漏りを引き起したのはもっと前の15年前後と予想されます。もしくはルーフィング上を這い出したのはもっと前かもしれません。

当店はこれらの理由とアスベストを含有しなくなった現在。例え御施主様の御希望であったとしてもこちらの建材は使用しない様に決めております。

また風圧過多の地域でない立地に対しましても御予算に応じましては塗装より鋼板カバーのメンテナンスをお勧めしております。 😳