陸棟追い当て不備による雨漏り
こちらは瓦屋根陸棟追い当て不備による雨漏りの考察記事となります。
写真は陸棟の瓦を剥離した時にあらわになります。瓦屋根の追い当ての箇所で御座います。。御覧の様に継手の頂上の間隔が広いのを確認出来ますね。
この様な施工の原因の一つとして1970万国博覧会当時は建売り住宅の建築ブームでしたので、施工精度よりも施工数が重要視されていた時代背景もあり、その際の少々荒い施工が時を経て雨漏りする場合が御座います。
棟の面土や内部から干渉してきた雨水は水の通る道筋をつける為に少々時間が掛かります。いきなり漏れる事は稀でして棟内部の土、特に粘度質の部分を削り落としながら最終的にこの追い当てに到達致します。
現在は葺き土の代わりになんばん漆喰を使用しております防水性は高まったからと申しましても大胆な追い当ての施工は避けた方が賢明です。この部位は風化してきた際の最終止水場所として認識しなければなりませんね。
もちろん充分修理可能で御座いますのでご安心下さませ。😊
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