タコ足(被膜鉄線)

先の現場にて、昔から私共はタコ足と呼ばれる、被膜鉄線を鬼吊り線に使用していた部位の考察などしておりました。

このタコ足は鉄線に銅色の被膜を巻いており、一見銅に見えますが、内実は鉄もしくは亜鉛メッキ線。

棟の中に仕込んだ場合は30年以上経過しても施工時のままでした。

しかしこのタコ足表面や胴巻きに使用すると、錆び後を残して20年位で跡形もなくなります。

タコ足を使用した事は一度もありませんが、建売りブーム時に流行ったもようです。

降り棟の鬼に被膜銅線を使用して鬼吊りしておりましたが、タコ足の頑張りを見て間違いでは無かったと喜んでおりました。

しかしながら問題は吊り線より、5寸以下使用の鉄釘であるのは明白です。現在はステンレスに移行しておりますが、修理対象家屋の比率は鉄釘使用が殆どです。