屋根修理・技考察情報

肉眼で確認出来ないピンフォールの正体

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こちらの写真は鬼瓦を緊結する銅線の腐食の写真です。

鬼瓦の滑落を招く銅線の腐食は主に棟木に打ち込む方の5寸鉄釘と銅との電蝕で引きおこるケースが殆どですが、まれに鬼瓦方向の銅線の腐食も垣間見ます。(体感では100件に2~3件位の頻度)

この現象はどこの屋根瓦にも発生している訳ではありませんので、あくまで仮説の域を脱しませんが、

恐らくは鬼瓦廻りに巻いた漆喰の水溶液、アルカリ性の強い石灰の水溶液が吊り線の腐食を進行させていたと考えられます。

アルカリ性の強い水溶液が上手く吊り線に関与した場合のみ腐食の進行が見られますから、これから外れた水流の場合は腐食が起こらないと仮定できます。

 

ここから派生する考察は、銅谷の肉眼では確認出来ないピンフォールの発生にも繋げる事が出来ます。

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写真の様に明らかに目視確認出来る摩耗穴と目視出来ないピンフォールが銅谷の場合混在しております。

写真は谷漆喰を塗っており、目視出来ないピンフォールで雨漏りしている銅谷は谷漆喰のアルカリ性水溶液による腐食が関与していると思われます。

こちらは構造上ピンフォールが出来ても雨水が関与しなければ直接的な雨漏りは引きおこりませんが、雨水が関与した場合は見える穴だけ塞いでも雨漏りは改善に至らない過去の前例も御座います。

これが、目視確認出来ない銅谷のピンフォールの正体である可能性が高い。

 

結果として、考えられる施工上の留意点は

①谷に石灰は置かない

②鬼首防水はシールが必須

上記は屋根漆喰工事のみのメンテナンスを施す場合。

 

棟の積み直しや谷の交換時には現在アルカリ性の南蛮漆喰を使用致しますので、銅板や銅線を使用しない。

以上の事が考えられます。

鈴木 大輔

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皆様こんにちは。ご訪問ありがとう御座います。
【屋根工房きのした】親方の鈴木大輔です。

このホームページの記事は2011年から全て私達現場の職人達で綴って参りました。雨漏り修理といえど殆ど何も情報が無い時代から皆様から頂く御信頼と共に沢山の実例と気付きに支えられ【必ず直す】という個人的な意志を全うさせて頂きました。ご迷惑をお掛けした事もございましたが本当にありがとう御座いました。

一般家屋を中心としビル・工場を含めた雨漏りの事例や対処方法を86記事、技術考察記事を45記事程明記しておりますので御入用でしたら是非お役立てください。その中にはDIYで直せる雨漏りも混在していますが御自分でなさる際には安全には充分にお気を付け下さいませ。

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