地震だけでは無い自然現象。
地震だけでは無い自然現象。
今回の記事では地震対策に注意が行きがちでありました瓦屋根の構造に他の視点からの自然現象への対策を考察させて頂こうと思います。よろしくお願い致します。
こちらの写真は高台に位置しています棟瓦の内部構造なのですが棟瓦に使用しています土の量が多すぎますので高台特有の暴風雨時には葺き土にまで雨水が干渉する可能性がございます。高台にいちしているだけで平野部に位置している瓦屋根とは違う自然現象が起こります。また板金屋根などは屋根材自体が吹き飛ぶ現象も平野部より多く見られます。
経過年数によって廻りの環境や建物の増減があり自然現象が変わって行ってしまう事もあります。
こちらの写真は3年前に建ったマンションの風圧が水返しの無い60年経過の日本瓦の谷の水流を時々止める現象が起きる可能性が増えた瓦屋根の写真となります。(このマンションが建たなかった場合もしかすると漏れていないかもしれないという事であります)漏水箇所がまばらな理由なのですが風量は一定ではないので分化するという事でございます。
対応策は地瓦尻の清掃と水返しの施設で雨漏りは直ります。保障に関しまして私が他界するまで大丈夫だと判断させて頂いた理由はこの状態から再度埃が溜まるまで40年前後の日数が掛かると判断できるからでありますね。加えまして凍てという冷害が全くない良い立地を踏まえた日本瓦でもあるからですね。それに埃堆積による毛細管による漏水といえど始点は水下ではなく水上でしたので風圧による漏水であると裏付けてくれた側面もございました。
こちらの屋根は葺き替えてもいいと思いますがコロニアルはやめておいた方が良いでしょう。理由は風量(ビル・マンション風)が以前より増していまして水返しといいます二次防水の必要が増しているからでもあります。(コロニアルには水返しはありません。)常に襲い来るのは地震だけではなく風害の方が多くありますので立地に応じた建材の選択は必要であると何時も振り返りながらご提案させて頂いております。
ありがとうございました!!!
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