水膜保護
本日も雨漏り修理工事であります。
竣工時にモルタル上に水切りを用いた納め方ですので雨漏りします。
震災時に空葺きにで軽量化を図るも左図の様な仕舞いですので当然漏水します。
次にコーキングと漆喰重ね塗りですので、状況は前より悪化しました。
以前に水膜保護の仮説・・いや殆ど確信でしたが、現場が見当たらなかったのですが、考えていた現場に恵まれました。
写真は、勾配不良を起こしていた銅板の軒樋です。
一年中雨が溜まっているみたいですが・・
穴は開いていませんでした。
これは、落下水流による緑青の摩耗を長年水膜と埃で保護していたという事です。
通常の水捌けを維持している箇所は穴が開いています。
これらの現象から、 120% 銅板の穴開きは酸性雨では無いという事が確定致しました。
まだまだメジャーではない考察ですが、酸性雨が原因と判断して修理施工した場合に実害を被るのは何も知らない施主さんとなります。
突き詰めて考えるのが私は好きなので、ズ~っとこんな感じで参ります。