良い屋根も沢山御座います

皆様何時もありがとう御座います<(_ _)>

本日、診断させて頂いた塀の母屋の屋根

鼻母屋から軒先まで、銅板の晒し葺き、意味のある軽量化と垂木折れ保護と銅樋の穴開き保護(鮟鱇は厚み出し二重でクリヤ)と2階サッシ漏水と壁面劣化保護と水切り保護と葺き止め漏水保護、

鼻母屋から棟木まで土葺きで重量を掛け小屋組ブレと束の離脱と断熱と通気確保と異常な耐久力と結露凍て保護
板金と瓦のコラボ屋根・・いい感じです。(欠点は淀屋や一文字の垂れ直下穴開きですが、こちらも修理費用は軽微)などなど良い屋根でした。

😉 当時の大工さんが、わしはこれで最期かもしれんと言って自分の考察全てを出して作った屋根らしいです。

CA3I0828 😉 塀の診断でしたので写真撮り忘れましたが、上の様な形態の屋根ですね。個人的にこの形態の屋根はすばらしいと思う一日でした。

銅板葺き瓦棒屋根

😉 こちらの銅板芯木有り瓦棒屋根も秀逸です。
よく銅板は酸性雨で穴が空く等言われておりますが、それは緑青という酸化被膜が摩耗されて作れない場合の箇所に限ります。
ですので、落下水流や水流の集中がないこちらの屋根の場合は、塗装無しの正にフリーメンテナンスです。裏側が錆びても問題ありません。問題が出るとすれば結露による野地板の腐食のみとなります。

壁際取り合いの谷
😉 こちらの壁際の仕舞いかたも秀逸です。
殆どが水切り熨斗瓦の上に水切り板金という壁際の仕舞いなのですが、壁面の水量と埃堆積を予め読みって最初から流れ方向へと谷を施設しております。
常に現場で修理し続けないとこの発想は、中々生まれ無い良い屋根、良い仕舞いでした。

何もしなくても大丈夫ですとお伝えして帰宅致しました。