平板瓦や日本瓦の葺き替え工事の詳細 1㎡/16000円~
平板瓦や日本瓦の葺き替え工事 1㎡/16000円~
こちらのページでは『平板瓦』や『日本瓦』の葺き替え工事の詳細を大阪府豊中市にて頂きました瓦屋根工事依頼を例に順を追って御説明させて頂きます。どうぞ宜しくお願い致します。
施工前状態のご説明
こちらの『瓦屋根』の施工前状態は『毛細管雨漏り』が酷く発生しておりました事と施主様ご自身が新しい瓦に替えて欲しいとのご要望がありまして『平板瓦乾式工法』(葺き土を使わない工法)をご提案させて頂きました。古い『明石の塩焼き瓦』を順次撤去していきました。
構造用合板の施工
『ケラバモルタル』や『雀口モルタル』などの撤去をしたあと、『JIS9mmコンパネ』を屋根全面に張りビスで固定致します。
固定先は屋根の『垂木』や『軒先広小舞』など屋根を形作る骨格の材木に固定致します。『ケラバ』(屋根の左右の端部)には袖瓦を固定する為の垂木を先に取り付けていきます。
ゴムアスファルトルーフィングの施工と棟金具の施工
『ゴムアスファルトルーフィング』(下地の防水紙)を施工しました後、『地瓦』を固定する為の『横向きの桟木』を『瓦割』(瓦が重なる寸法)に合わせて打って行きます。写真の瓦割りは流れが短い割付となりました(半端の瓦が出るという事ですね)その後、『強化棟金具』を棟木構造材へ向け固定到します。(垂木幅に打っていきますと強度が上がります。)
平板瓦の施工
『軒鼻水切り』『ケラバ捨て谷』当の板金役物の施工の後、瓦割りに合わせて『平板瓦』を葺いていきます。瓦は全数『ステンレス釘』にて取り付けます。棟瓦を固定する為の垂木も棟金具に取り付け棟際になんばん(石灰系の粘土)を塗り『左官処理』致します。
『三角冠瓦』をステンレスビスで固定して完成となります。屋根重量・棟の強度共葺き替え前より格段に向上しましたがこちらの釉薬瓦は冷害『凍て割れ』・『凍み割れ』に負けてしまう特性も御座います。
大阪の平野部ではなんの問題もなく30年以上耐震性・耐風性を維持できますが、同じ大阪でも能勢や茨木の山間部また兵庫県の猪名川地域でお住まいの御客様にあっては冷害に強いいぶし瓦やドブ付け釉薬瓦もご選択の一つとして屋根葺き替えの折には御一考願えれば幸いかと存じます。(完璧な屋根材は完璧な勾配からでもありますね)
日本瓦から日本瓦への葺き替え工事 1㎡/19000円~
こちらでは日本瓦から日本瓦への葺き替え工事の手順をご説明させて頂きます。
施工前の状態
施工前は明石の『塩焼き瓦』でありました。修理工事でもまだまだ大丈夫のですが、施主様の希望により葺き替え工事をさせて頂く事となりました。
足場施設と古い瓦の撤去
『足場の施設』を安全のため先に施工致しましてその後、古い瓦の捲り工事から始まります。
大量の古い土や埃が落ちますので天井の掃除も致します。(施主様には予め『ブルーシート』等を部屋内部の家具に掛けて頂くお願いを致します)
野地板の補強工事
『野地板補強』を施して行きます。『コンプレッサー』を使用した釘打ち機を使用致しました。
ルーフィング施工(杉コロシート)
今回の工事では『防水紙』ではなく『杉コロシート』を張りつけていきました。その理由は小屋裏の通気を確保する事で葺き土が無くなる事による断熱効果を維持する為であります。通気性能を維持出来るということは結露防止にも一役かって頂く事にも繋がります。
瓦桟木の施工
『杉の瓦桟木』を打っていきます。ここに瓦を引っ掛けて固定致します。緑色に変色していますのは『防腐剤』を杉に塗って加工しているからで御座います。それなら杉コロシートにも防腐剤を塗ればよさそうなのですけど実際に結露は瓦と桟木との間に干渉しますのでそこまでの配慮は必要ないと考えております。
平部地瓦の施工
『平部地瓦』を葺いていきました。瓦と桟木への緊結は『ステンレス釘』で固定していきます。ステンレス釘で固定しませんと錆びと膨張で瓦が割れてしまいますので瓦の緊結には『コースレッドビス』なども避けた方が賢明だと考えます。
棟瓦を積み完成となります
最後に棟瓦を積みまして完成です。内部に使用しているのは『なんばん漆喰』といいます石灰質の土となります。従来の葺き土の倍以上の強度と撥水性を維持出来ると考えております。
ありがとうございました!
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