2014年12月01日

和泉錣(いずみしころ)の雨漏り

こちらは和泉錣屋根からの雨漏りについて御説明させて頂きます。錣屋根の形状は風格や趣があってよいのですが、問題は雨水の仕舞いで御座います。

和泉錣(いずみしころ)錣屋根雨漏り
和泉錣(いずみしころ)錣屋根雨漏り

大阪の南部~和歌山の旧家屋は基本的に屋根に使用する土の量が新興の街に比べますと格段に多く、その分小屋組や屋根の形状に意匠を凝らしている家屋が沢山御座いますが弊害もたまに発生致します。

和泉錣の屋根。大屋根と下屋根が分離しておりますが、大屋根の水流を一度熨斗瓦の葺き止めに落とします。
これは樋を掛けると意匠が下がる為とそのまま下屋根に飲ますと雨漏りしてしまうからの所為と思われます。

前述の葺き土を多く置く文化がこの葺き止め熨斗の排水機能に影響を与えます。おそらくは熨斗瓦を使用する部位では一番雨水の負担が大きい箇所ではないかと思われる為、土量過多ですと雨水の侵入と内部の毛細管から免れる事が出来ません。しかしながら水道が内に出来るか外にできるかで雨漏りの頻度も変わりまた風向きによっても水量と雨水の排出量が変化する為に全面漏水になる事はありません。

個人的には例え意匠が落ちても樋を掛けた方が良いと思っております。
もちろん意匠を崩さずして排水機能を高める修理も可能で御座います。😊