2014年11月30日

寄棟水落とし調性不備からの雨漏り

こちらは寄棟水落とし調性不備の雨漏りの考察記事となります。
先ずは写真を御覧下さい。

大阪府の寄席棟雨漏り
大阪府の寄席棟雨漏り

写真は瓦屋根寄棟の内部の写真となります。この部位の被せ側の追い当て瓦。上の瓦より下の瓦の方が小さいですね。青線は実際の雨の流れ方です。風圧が掛かれば青線はもっと上部に上がって参ります。この時、雨水を受けるべき瓦がありませんので雨漏り致します。

またこちらの写真。

大阪府の寄棟瓦屋根雨漏り
大阪府の寄棟瓦屋根雨漏り

棟の熨斗瓦と地瓦との隙間が無く(少しはありますが・・漆喰で埋まっております。)隙間が無いという事は、地瓦からの雨だけでは無く棟からの雨も集約してしまうという事ですね。局所的にですが水量が上がってしまうという事で御座います。

この所為の為、修理時に直か?起くりか?反らすか? 面土の美観を考慮した場合非常に悩む箇所で御座います。

開きのある仕舞いの場合

京都府のシミズ瓦屋根
京都府のシミズ瓦屋根

谷で飲ますか?冠り瓦での美観を取るか?も非常に悩むところで御座います。

兵庫県の寄棟瓦屋根雨漏り
兵庫県の寄棟瓦屋根雨漏り

これらの考察は、棟幅が広くなれば多少の緩和もできますが、瓦屋根の寄棟の雨漏り修理には必須ですので絶対に覚えておかなければなりません。

漆喰とシリコンコーキングでは完全な修理は難しいという理由の一つでも御座います。
3階建てや強風を伴う地域ではもう一つ踏み込んだ細工も必要で御座います。😊