出窓からの雨漏り

こちらの記事は出窓雨漏りの考察記事の内容となります。

CA3I0932
出窓天端がシーリングしている形態

こちらの出窓の雨漏りの原因は天端のシーリング劣化からの浸水でありました。天端をシーリングしている出窓の形態は私個人的には余り見ないタイプでありましてシーリングの劣化から内部のアルミアングルを雨水が伝いまして壁面取り合いまで到達していると考察出来ます。

CA3I0998
①水抜きが付いていない出窓側面
CA3I0306
②水抜きが付いている出窓側面

こちらは出窓の側面の写真です。
①の出窓は水抜きが付いてなく左の出窓は水抜きが付いています。双方共、共通して窓廻りのパッキンが劣化しておりまた出窓の勾配が壁面に向いている場合は水抜きは機能しない場合があります。

改修方法は再シーリングとクリアパネル等施設の二重構造が一番安全に雨漏りの再発予防になると考えます。出窓は瓦屋根の水切り熨斗瓦等と対になっている場合もありますから瓦屋根の水仕舞いも考慮しての改善が必要な場合が御座います。また隣接する建物があった場合でも家屋風の発生と共に出窓側面に雨が直当りする立地もありますので犬走り(狭い通リ)上にある出窓は風量の考察必要かもしれません。