晒し葺き屋根からの雨漏り
こちらは晒し葺き屋根からの雨漏りについての考察記事となります。晒し葺き屋根とは写真の様な屋根形状の事をいいます。
主に屋根重量の軽減を意図としており使用建材は銅板、トタン、ブリキ(スズメッキ鋼板)ガルバニウム ステンレスなど板金建材の建材が大半を占めております。
この部位の雨漏りの特徴は主に経年劣化を考慮しない場合は
①ハゼ(鋼板の継ぎ目)の埃堆積による毛細管雨漏り。と縦吊り子
②落下水流による銅板の摩耗、及び軒瓦の垂れに堆積する埃と熱膨張摩擦による摩耗と希薄化
この様な理由が主に考えられます。
①は上部の写真。また這い樋が水流を止め邪魔しております。
②は下部の写真。二十構造を取っていますから配慮されている施工です。
谷樋などと違い晒し葺きの鋼板の面積はかなり広く熱膨張も広範囲に渡りますので夏場と冬場の施工方法も若干変わって来るのも特徴の一つです。
改善方法は上記の熱膨張が広範囲に広がりますから塗装より張り替えをお勧め致します。
もちろん。縦の吊り子は打たないで二重構造を維持して落下水流に備え、ハゼの掛け方にも配慮しなければなりませんね。
塗装後の四半張りの写真です。こちらの雨漏りも理屈は同じとなります。😊
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません