水返し無し燻瓦からの雨漏り

こちらは水返し無し燻瓦からの雨漏りの考察記事となります。

水返しとは、瓦屋根全般にいえますが強風雨時に瓦の重ね目から雨水が浸入してきた場合に外へ再度排水する突起や溝の事で御座います。

私の記憶の範囲で曖昧で申し訳ございませんが、1977年前後まではこの水返しの無い燻瓦が未だ使用されておりました。釉薬瓦は殆ど水返しは付いており、一部明石の塩焼き瓦にも水返しが付加されておりました。

水返しの無い瓦屋根の雨漏り大阪府
水返しの無い瓦屋根の雨漏り大阪府

写真で御説明致しますと青線の部分が水返しを施設している部分で御座います。
この水返しが無い場合。瓦の重ね目に堆積する埃が毛細管現象で雨水を吸い上げて雨が漏れる場合が御座います。

水返しの無い瓦屋根のからの雨漏り
水返しの無い瓦屋根のからの雨漏り

こちらの雨漏りも凍て等の躯体その物の劣化が進んでいない場合には堆積した埃の清掃と風圧が掛かる屋根部位等にシリコンなどで水返しを施設して葺き戻せば雨漏りは直ります。

ただ、下地の土型の損傷が酷い場合や一次メンテナンスの不備等状況次第では御提案内容は変わり、葺き直しや葺き替えが必要な場合も御座います。その際には出費が大きくなる場合が御座いますので、出来るだけ専門の業者さんに診てもらう事をお勧め致します。 😊