熨斗瓦水平化による雨漏り
こちらの記事は熨斗瓦水平化による雨漏りの考察記事となります。
一言で熨斗瓦水平化と申しましても、経年によるものや元々勾配を殺し過ぎて葺き上げている屋根も御座いますので化というには不適切かもしれません。
上記写真の棟瓦は水平化を引き起して雨漏りしております。 熨斗瓦は勾配(角度)によって排水量が左右されますのでほぼ0勾配の熨斗瓦は簡単に雨を内部に招き入れてしまいます。
常に棟内部が濡れて乾燥していない為に弊害は雨漏りだけではなくて下記の様な損傷を招く事も御座います。
①葺き土の凍て(凍結))の発生(冬場)
②釉薬の無い防水能力の低い素焼きの部分からの熨斗瓦本体の凍て割れ
③屋根構造材木の腐食・鬼銅線劣化促進
④虫や苔の繁殖。めったに症例はありませんが蟻の巣になっている棟も過去御座いました。土に湿度を保ち続ける為に昆虫が生息する良い環境と成りえる場合もあるという事ですね。この場合若干棟木が痛む場合もございます。
この様な場合でも使えない瓦は廃棄するしか無いとしましても棟瓦の積み直し等で充分再生可能な場合が殆どですのでご安心下さいませ。😊
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません