降り棟からの雨漏り
瓦屋根降り棟からの雨漏りの考察記事です。降り棟は主に入母屋屋根、社寺の妻降りなど少しグレードの高い屋根に付随している棟の事です。
![兵庫県の降り棟雨漏り](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_220,h_293/https://www.amamore.net/wordpress/wp-content/uploads/2014/11/兵庫県の降り棟雨漏り.jpg)
こちらの写真は入母屋屋根降り棟瓦。
大きく蛇行して台熨斗瓦近辺は凍てに持っていかれております。かなりの量の雨水の侵入を許し尚且つ日照時間が短い側の為にこの様な損傷を生み出します。
雨漏りの原因は
①陸棟と降り棟の防水がありません。(元々は漆喰で仕舞いをつけておりました。)
②また棟幅が狭く地瓦山芯を超えて台熨斗が積まれていない所為です。
![兵庫県の降り棟雨漏り](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_220,h_293/https://www.amamore.net/wordpress/wp-content/uploads/2014/11/兵庫県の降り棟雨漏り-1.jpg)
他にも素丸瓦を伏せている場合の下端の漆喰は雨水を停滞させてしまいますから漆喰を塗ってはいけない箇所で御座います。
![京都府の降り棟瓦の修理](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_220,h_293/https://www.amamore.net/wordpress/wp-content/uploads/2014/11/京都府の降り棟瓦の修理.jpg)
瓦欠けを下敷きにして万が一の雨水の侵入に備えまして地瓦山芯を超えた台熨斗の施工で雨漏りは直ります。雨水が最終地点に到達しても抜けて行ってもらう為の施工であります。
![降り棟台の漆喰は不要です](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_auto,q_glossy,ret_img,w_300,h_300/https://www.amamore.net/wordpress/wp-content/uploads/2014/11/降り棟台の漆喰は不要です.jpg)
また、降り鬼台の下の面土には漆喰を塗ってはいけません。鬼首廻り・下り棟から回る水を堰き止めてしまうからですね。😊
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