風切り丸瓦ズレからの雨漏り

御閲覧頂きありがとうございます。

ここでは風切り丸瓦ズレからの雨漏りを御説明させて頂きます。
風切り丸瓦とは屋根のケラバ、(端っこの部分に使用されております。)素丸瓦であったり紐付き丸瓦であったり形によって呼び名が違いますが、主に風圧に対する備えがその役目で御座います。

大阪府の風切り丸瓦
大阪府の風切り丸瓦

意匠上ケラバの葺き仕舞いを袖瓦では無く平瓦などで納める場合であったり、開きのある野地やシミズ(矩の出ていない屋根)の屋根の場合に割り付けの関係上使ったり、あらかじめ強風が予想される為に重り代わりとして使ったり(風切り)、用途は様々で御座います。

写真のズレによる雨漏りの原因は
葺き土が多く丸瓦の垂れ近辺まで土がはみ出てしまっている事
緊結線が先の巴瓦しか無い事。
屋根勾配がキツイ事
地瓦の桟山内に施設してある事

屋根の端部に設置しておりますので、体感出来る雨漏りの可能性は極めて低いのですが、台風や強風が去った後などに、点検しておくとよいかもしれません。

④の場合は丸瓦を一回り大きくしなければなりませんが、こちらも上記の説明①、②、③、④の逆施工で修理は充分可能です。

軒天がある屋根の場合には部屋内に雨が浸入するケースが少ないのである程度の経過年数が経った屋根も点検が必要ですね。😊