屋根修理・技考察情報

棟瓦の銅線が切れる理由について


先日高槻市にて屋根修理の調査にお伺い致しました。
以前、修理工事にお伺いした施主様のご紹介となります。
感謝しております。

写真の棟瓦の上部2枚が外れておりました。
原因を御説明致します。

棟瓦の中には葺き土といいます土で形成されている場合が殆どで御座います。
その葺き土の量が多いと棟瓦の隙間に侵入する雨が当たり、少しづつですが棟瓦が広がって行きます。
こちらの写真の棟瓦も竣工当時から広がっているという事です。

棟瓦を緊結している銅線にも棟瓦自体の膨張による負荷が掛かる事で棟瓦と銅線の接点に大きな負担が掛かってしまいます。
また風圧を伴う雨の場合に棟瓦と銅線の接点にも雨中に混じる不純物との摩耗が起こります。
これは銅製の谷板に穴が開く現象と同じです。
そうして段々緊結力を失った銅線が切れ、銅線で支えていた熨斗瓦が落下するという事ですね。
その際、元々遊びがあった棟瓦の銅線は切れる事なく維持しておりますが、時間経過と共に現在切れていない部分も何れ切れてしまします。

因みにタコ足線という鉄線はこの状態になる前に跡形もなく消えてしまします。
※タコ足線とは鉄線に銅色の被膜をコーティングした線。

結論としましては、この瓦を用いた棟瓦の積み直しで大丈夫です。
ご安心下さい。

😉

【鈴木 大輔・広子】

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皆様こんにちは。ご訪問ありがとう御座います。
【屋根工房きのした】親方の鈴木大輔です。

このホームページの記事は2011年から全て私達現場の職人達で綴って参りました。雨漏り修理といえど殆ど何も情報が無い時代から皆様から頂く御信頼と共に沢山の実例と気付きに支えられ【必ず直す】という個人的な意志を全うさせて頂きました。ご迷惑をお掛けした事もございましたが本当にありがとう御座いました。

一般家屋を中心としビル・工場を含めた雨漏りの事例や対処方法を86記事、技術考察記事を45記事程明記しておりますので御入用でしたら是非お役立てください。その中にはDIYで直せる雨漏りも混在していますが御自分でなさる際には安全には充分にお気を付け下さいませ。

引き続きまして今後共、何卒よろしくお願い申し上げます。
【共に恵まれ共に喜びましょう】

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