屋根修理・技考察情報

文化財と一般家屋と木柄と

本日は、お休みを頂いて家内と京都観光させて頂いておりました。

CA3I0923

文化財を目の前にしながら・・
観光を兼ねて雨漏りの応急処置もしております。
こちらは敷地内のお寺さんの雨漏り応急処置工事。

流石に文化財と呼ばれる建物は木柄が違います。
木柄とは要するに建物の骨組の事なんですが、

ふと・・

昔先輩が言っていた言葉を思い出しました。
(京都の一般家屋の木柄はちと、細いなぁ。)

明らかに大阪南部とは違って細いんですが、多分理由があります。

自分なりに考えてみました所・・
恐らくは人口密度からくる文化の継承ではないかなと。

江戸時代などは今の様な消防施設が無く、ひとたび大火が発生すれば火消しと呼ばれる人が出動していた訳で、
その際早く建物ごと壊す事が沢山の人命と財産と若い火消しの命その物を守る手段でありましたから、
簡単に壊れてくれないといけない訳であります。
人口密度が高く古い京都の町並み等は最善の防火の為に木柄をあえて細くしていたのかもしれません。
簡単に壊れてしっかり建てる。
なかなかどうして宮大工にも引けを取らない考察と技術が町の大工にも必要な時代であったかもしれません。

一方それほどの人口密度も無く、引火の恐れの無い文化財や大阪南部などの建物は
目一杯の木柄で建てる事が可能だった訳です。

で、その地方で根付いて行くという格好であります。

あえてそうしているのか? どうなのか?
屋根屋は色々考える事が多い職業で御座います。

余談ですが、観光の際の御参考に ↓
CA3I0920

瓦の上に瓦を置いておりますが、これは樋付けると不格好なので
上屋の水を下屋で散らし、雨漏りしない様にしている細工で御座います。

鈴木 大輔

投稿者の記事一覧

皆様こんにちは。ご訪問ありがとう御座います。
【屋根工房きのした】親方の鈴木大輔です。

このホームページの記事は2011年から全て私達現場の職人達で綴って参りました。雨漏り修理といえど殆ど何も情報が無い時代から皆様から頂く御信頼と共に沢山の実例と気付きに支えられ【必ず直す】という個人的な意志を全うさせて頂きました。ご迷惑をお掛けした事もございましたが本当にありがとう御座いました。

一般家屋を中心としビル・工場を含めた雨漏りの事例や対処方法を86記事、技術考察記事を45記事程明記しておりますので御入用でしたら是非お役立てください。その中にはDIYで直せる雨漏りも混在していますが御自分でなさる際には安全には充分にお気を付け下さいませ。

引き続きまして今後共、何卒よろしくお願い申し上げます。
【共に恵まれ共に喜びましょう】

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