無数のひび割れ(コロニアル)

CA3I0068

本日は少し暗いお話しです。でもしなければなりません。

私はこの薄型化粧スレートの施工をアスベストが抜けた建材で過去3棟程施工しております。もちろん葺き替え工事でしたが、躯体年数も50年を超えて負担を掛けない建材の選択を迫られました。施主様と協議の上施工致しましたがそれは間違いでした。

左記の写真は築10年のおそらくグラッサという建材です。既に無数のひび割れが発生しており、施主さんのストレスはマックスに達しております。

その後、パミールと判明致しましたが疑いが晴れた訳ではありません。

アスベストが抜けた時にどうしてもっと私が配慮出来なかったのか・・悔やまれます。

昔のコロニアルやカラーベストは30年の無塗装の実績があり油断していたというのも事実ですが・・ 😥

過去に私が携わった3現場は熟知しておりますので誠意ある対応を致します。

誰を恨んでも仕方がないので今回は自分の考察力不足であり、より一層の琢磨が必要と思い知らされました。

現在この建材シリーズは屋根材としては扱えません。肝に命じます。もちろん近郊の同じハウスメーカーが建てた屋根はもとより、症例は一例に留まりません。写真から汲み取れる足場の加重とかもどうでもいい話で御座います。大屋根も同じ症状です。

軽量化を望むならメッキ鋼板もしくはステンレスで、耐久を求めるなら粘度瓦で、屋根勾配には充分配慮致しましょう。

私は、ただただ茶の間を長い間(費用対効果に見合った考察にて)守りたいだけで御座います。