板金屋根工事・スレート屋根からガルバニウム鋼板立平葺きの屋根へ 1㎡5900円~

板金屋根工事・スレート屋根からガルバニウム鋼板立平葺きの屋根へ 1㎡5900円~

こちらの記事では『スレート屋根』(コロニアルカラーベストと呼ばれています)から『ガルバニウム鋼板立平』への『カバー工事』の手順をご説明させて頂きます。よろしくお願いいたします。

施工前のスレート屋根

既存の『スレート屋根』の状態でございます。色の変化が付いています箇所は台風の影響で一度スレートが捲れてしまった箇所を新しいスレートで補修した跡となります。屋根勾配は3寸以上ありまして水捌けは特に悪くはなってはおりませんでした。

防水紙とガルバニウムを貼り付けます

ガルバニウム鋼板カバー工事のメリット

今回取った工法はスレート屋根材を撤去せずにガルバニウム鋼板を被せる『カバー工事』となります。そのメリットとしましては『撤去費用』・『廃材費用』を大幅に抑える事が出来、尚且つ『既存屋根材』が断熱材の役目を担う事も出来る工法であります。


ガルバニウム鋼板カバー工事のデメリット

その反面屋根総重量が増すデメリットも御座います。

しかしながら重さに関しましては家屋が設計された初期段階で瓦屋根とスレート屋根どちらでも施工可能な構造様式でしたら荷重によるデメリットございません。


完成

こちらの屋根形態は落ち屋根といいます形態ですので『雨仕舞い』を考慮し『アスファルトルーフィング』を張りながら本体施工を進めて行きます。

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棟板金を被せて完成となります。こちらは少し意匠を加えました『拝み』部分の写真でございます。

瓦の修理と併用のガルバニウム鋼板立平葺きカバー工事

施工の際に気を付けていた事

ガルバニウム鋼板』は乾燥時に『強アルカリ』を発生させるモルタルとの併用はすぐに鋼板部分の腐食を誘発致しますので非乾燥モルタルとの接触を避けた方が良いのですが現在は生板(遮熱塗装をしていない素のガルバニウム鋼板)を使用しませんので腐食の問題は幾分緩和されております。

また主にこの工法が必要とされる屋根は『緩勾配不適合建材使用屋根』(屋根の角度)が足りず、施工当初から雨の侵入を許し(驚かれるかもしれませんが、竣工当時から雨漏りしている屋根も沢山御座います。)雨水が侵入してきた場合に『防水紙』だけに止水・排水を頼らざる得なかった屋根の場合にお勧めさせて頂いております。

ガルテクト横断ルーフ

屋根勾配が十分に足りている場合には上記写真の『断熱材』入りのガルバニウム鋼板でもカバー工事による施工が可能となります。

※写真はIG工業フッ素塗膜のガルテクトです。施工費用は立平より上がります。

耐用年数

耐用年数は、山間部、沿岸部、平野部で差が出ますが、発売当初の生板ガルバニウムで25年『フリーメンテナンス』という結果を私共は持っておりますので『災害年度』などを除きまして約20年位に一度位の程度で点検されれば費用対効果はスレートに塗装を施すメンテナンスを凌駕致します。

ありがとうございました!