12月14日皆様がこれだけ知っていたら先ず失敗しない雨漏り修理についての記事を現場の職人が綴っております。(⊹^◡^)ノ  

瓦屋根雨漏り原因色々(修理・補修)方法

2012-02-29

御閲覧頂きありがとうございます。<(_ _)>

このページでは最近の雨漏り修理工事の症例と修理・補修方法などご紹介させて頂いております。
また、利益本位の修理診断や(過剰施工)を避ける為にも御一読下されば幸いです。

雨漏りは経年劣化や施工不備・立地条件などにより様々なケースが加味されて発生致しますが、完全に考察し修理を行えば、瓦屋根を新しくする必要性は殆どございません。

(瓦の劣化より先だってそれ以外の副資材の劣化が先に発生するからです。凍てや塩害による瓦自体の劣化は交換で間に合うケースが殆どです。)

凍て瓦に付いて詳しく御知りになりたい方はこちらから閲覧出来ます。凍て割れ瓦について

先ずは代表的な雨漏りの御紹介から

震災による瓦振りやズレ

こちらの写真は阪神淡路大震災時に発生致しました瓦のズレや振りです。こうなりますと瓦の下に引いてあります防水紙のみが、僅かながら雨漏りを留める役目を担います。屋根の構造にもよりますが、この防水紙が、部屋内部に侵入する雨漏りを止めれる時もあるのですが、屋根の端部(モルタル軒天)や壁内また、釘穴からの雨水の侵入は防げません

※外部雨漏り※施主様が体感目視出来ない雨漏りの事です。

防水紙=瓦を葺く前に張る屋根下地材の事で、等級やグレードはメーカーにより様々です。私共の標準は東和合成さんの日本一と言う屋根下地材を使用しております。アスファルトルーフィングや透湿ルーフィング・杉コロシート・ゴムアスファルトルーフィング等々が販売されております。

より詳しく防水紙の役割に付いて御知りになりたい方はこちらのリンクから閲覧して頂けます。

防水紙ルーフィングについて

修正後の瓦屋根

実際の修理はこの様な感じで瓦ハンマーでコツコツ修正すれば簡単に治すことが出来ます。もちろんズレ方の規模によっては簡単にいかない場合もありますが、雨漏りは止める事は可能です。

ただし・・・コーキングといいます接着材全般をズレたまま全面塗布されていたら、本当にズレを修正するのは至難を極めますので安易なコーキング工事は避けて頂きたいと思います。

また、地瓦の実際水の流れる谷を含む全面コーキングは、劣化剥離した場合に雨漏りの原因を作るだけでなく冬場の結露水を排出する出口を塞いでしまうので絶対に塗らない様にして下さい。屋根全面に瓦自体の耐久劣化促進と野地板腐食が同時に進行しますので局所的に雨漏りしていた方が後々発生する再工事の費用が甚大になってしまいます。

(特に日照時間の短い屋根北面の棟瓦直下など)雨水が侵入した動画を見てみて下さい。

 

次の雨漏りの原因はこちら

間隔が広い折れ継ぎ

 

この写真は、屋根の頂上部の写真です。瓦平部の継ぎ目の幅が広くこの瓦の上に乗っている棟の瓦に不備が出て雨が廻りだすと簡単に下の部屋に雨漏りしてしまいます。これも外から確認できる場合と、実際棟の瓦を撤去してみないと、どのような納まり方なのか判断しにくい時もありますが、雨漏りの原因の特定は至って容易な方です。

新しい追い当て瓦追加

幅の広かった屋根の頂上の瓦に、もう一枚瓦を入れて幅を狭くしました。これで、この上に乗る棟の瓦にいつか弊害がでても、雨漏りしなくなります。上記二点をシッカリ修理するだけでも葺き替え工事をする必要性は、無くなるケースが多いので是非覚えていて下さい。

つぎは屋根漆喰のお話です。

屋根漆喰=(鬼瓦のまわりや棟瓦と地瓦の隙間に塗りこむスサや石灰やセメントが主な原料の白色や黒色の建材)

先ずこちらの写真をご覧ください

漆喰工事による弊害

左上の写真は、漆喰の重ねぬり(古い漆喰を取らずに塗る)により生まれた弊害です。昔の漆喰の強度の方が強く簡単に剥離してしまいました。右上のオレンジ色の瓦の漆喰も棟瓦から出すぎてしまっていて、雨が廻り瓦が冷害によって、割れてしまっています。一番右の写真も今まで漏れなかった屋根でしたが、外壁塗装の折、サービス工事を施して貰い、かえって雨漏りがするようになった屋根です。

この様な屋根の漆喰を取りますと内部はこうなっています。

漆喰撤去後の棟内部

左の土が乾いておりますのは、漆喰による出過ぎが無かったので雨水は、排水されております。右の土は、黒く湿っています。雨水を呼び込んだ後です。サービスしてもらった工事が、返って雨漏りを引き起こす事もありえますので、ご留意下さい。漆喰工事を正規で施すと、とても当店では、サービスは出来ません。漆喰を出過ぎない様に綺麗に塗るには、屋根の上で這いつくばって瓦の裏側を都度塗りこぼしが無いかチェックしながら塗らなければならないからです。重ね塗りでしたら、それこそ鼻歌混じりでぬれますが、何の効果もありません。

つぎは、ソーラー湯沸かし器が原因による雨漏りの御紹介

写真はこちら

ソーラー湯沸かし器設置による弊害

棟の瓦の上にソーラー湯沸かし器が乗っかっています。タンクの水の重みで、棟瓦に異常をきたしてしまっておりそれが理由で雨漏りしていまいました。もし不使用のソーラー湯沸かし器が屋根の上に乗っかっていましたら、今後を踏まえ撤去する事を御勧め致します。

屋根の上に余計な物を乗せる一番の弊害は、埃堆積による毛細管雨漏りと、同じく埃堆積による瓦自体の内部結露排水能力の低下による凍て・凍み瓦の誘発でしょう。これらは屋根勾配によって緩和されますが、危険性が0になるわけではありません。毛細管雨漏り=瓦と瓦の継ぎ目の埃や劣化塗膜をたどって雨水が逆流する現象。木の根もこの原理で水を吸い上げます。

 

次に多い雨漏りの原因はこちら

金属屋根全般にうかがえる釘穴の処理の方法

釘穴のシーリング処理

良く見かける漏水原因の一つです。写真のようなまともに雨が走る箇所などの釘穴の処理はシーリングだけでは、不十分です。金属は、自然環境下では、伸縮しますので、シーリングの剥離が早く容易に雨水を招き入れます。使う建材は金属収縮に強いものを選び、尚且つ同じ鋼板で上から重ね貼りすると、長持ちします。私は、現在そのような感じで鋼板釘穴処理をさせて頂いております。釘穴は無い方がベストなのは言う迄もありませんが・・そうはいかない箇所もあります。

雨押えの不備

この写真の鋼板(雨押えといいます)壁に入り込んだ鋼板が雨水を呼び込んでおります。こちらの修理は壁内部に入り込まない様に少し手を加えてあげるだけで、雨水は止まります。が・・・この部位はほかの原因も加味されている場合(瓦割りやその直下捨て谷の有無)がありますので気を抜けない所でもあります。

最も御依頼の多い銅板谷樋が原因の雨漏りの写真。

銅版谷樋の雨漏り

この銅板谷樋の穴開きの原因は、瓦と谷樋との落差によるものです。雨の中には多種に渡る不純物が混じって落下して来ます。それら不純物が地瓦の谷に集約されて落下致しますので受ける銅板の緑青と言います錆びが都度削り取られていき穴が開きます。

屋根勾配や歪によって穴が開く箇所は不規則ですが、水下に穴が開かない理由の一つに落下水流を谷樋自身の水膜が受けている場合も御座います。

何れに致しましても現在は錆びないステンレス板への交換か、より厚みのある鋼板への交換がベストとなります。因みに鞣した銅、それのみで腰が入りますので軒樋に耳すら必要のない銅板は150年経っても穴が開きません。

削られても表層に生まれる水膜が摩耗を抑えている物と考えられます。

 

次は屋根塗装を施した後に発生した雨漏りです。

コロニアル

こちらのカラーベスト・コロニアル(薄型スレート瓦)に塗装を施した際に雨漏りが発生致しました。写真の白っぽい所は冬場でしたので、霜が降りております。程なくして霜は溶けだしますが瓦を外して見てみますと・・・

毛細管吸い上げの跡

こちらの写真の様に雨水が逆流した後があります。先の毛細管雨漏りと言われる物です。写真中央の釘穴から雨漏りするのですが、この雨漏りの特徴は、屋根勾配による所も多く、全く同じ塗装をして瓦と瓦の継ぎ目に劣化塗膜を作っても、漏れ出す屋根と漏れない屋根が出来てしいます。(この建材の必須勾配は3寸以上)ですが、守れていない屋根は沢山あ御座います。今はスペーサーや縁切りを徹底して施す職人さんが増えておりますので、程なくしてこの様な屋根塗装の弊害は、無くなると思います。が・・・

例外もあります

モニエル瓦毛細管雨漏り

この瓦はモニエル瓦といいます。波型の瓦で継ぎ目からの雨水が侵入した場合、コロニアル同様雨を返す溝が内部に無いために簡単に雨の侵入を許します。この瓦も塗装を施しておりました。二回塗って、足跡が付かなくなるまで乾燥を待ち、最後に縁切りをしたとしても、塗料が溶け出してやはり塗料の再付着を招く箇所が発生した場合、下地を痛める結果となることがあります。

下地材の染みが、毛細管雨漏りの後です。(この建材はコロニアルとは違い雨を集約して排水しますので)本当に塗装が難しい建材です。スペーサーを入れてなら、塗装出来るかもしれませんが・・・当店は致しません。こちらも本来なら3寸以上の屋根勾配は必要です。

スペーサーが入らない屋根はこちら↓

セキスイ瓦U

この屋根はセキスイカワラUと言います。吊り子で各個固定した建材ですので、隙間を作る事が出来ません。解っていながらも塗装を施すと、劣化塗膜が、瓦内部と外部問わず、排水能力が著しく低下して写真の様な無数の凍み・凍てが発生いたします。(塗装を施しても、しなくても劣化があまりに早い結果となり。現在は製造しておりません。セキスイも瓦製造業から撤退しております。)

屋根塗装をする時は、充分な注意と施工技術が問われます。

当店は、瓦屋根雨漏り診断時、屋根裏に上がる事は、現在殆どありませんが、瓦以外の雨漏りで最後にもう、どうしても雨漏りの原因が掴め無い時などは、屋根裏から水道を見つけ出す作業も致しております。

天井裏内部

写真の天井と鉄骨にうっすら残っている水道・・・水道(みずみち)=雨が通ってきた跡。

こちらは散水テストの動画です。天井材によりましては雨漏りの侵入口と排出口が掛け離れる場合が御座います。

長々と御閲覧ありがとう御座いました。

今回ご紹介致しました雨漏り修理や、原因はほんの一部です。ホームページのトップに更に詳しく箇所別に雨漏りの原因を列記しておりますのでそちらも御参考になれば幸いです。

皆々様の屋根メンテナンスにおいて考察力に優れた職人さんに出会えます様に願いっております。

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雨漏り修理費用(価格)についてお知りになりたい方はこちら→瓦屋根修理・雨漏り修理に必要な、適正費用と的確な診断

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