棟瓦を板金で覆う工法のご紹介

この度の大阪北部地震と長雨にて依然として多くのお問合せを頂いております。速やかな御対応がなかなか適わず、御迷惑をお掛けしております。<(_ _)>
今回ご紹介する工法は上記写真にございます棟瓦の板金工事となります。雨漏りの原因が棟瓦に起因し尚且つ多くの予算を屋根に掛けたく無い方やまた意匠を気にされない方、今後売却の予定を見越して今は現状の雨漏りを止めたい方への御要望にお応え出来る工法となります。
こちらの工法にて2018年に上陸しました台風21号での飛散また今回の大阪地震での棟瓦の倒壊はありませんでした。限られた条件付きでは御座いますが選択肢の一つとして覚えて頂ければ幸いです。
工事予算は棟瓦の積み替え工事の半分位となります。因みに安全な環境でDIYがお好きな方なら御自分でも施工出来る工事の難易度となります。建材は全てお近くのホームセンターで揃います。
工事手順
①施工前
こちらは施工前の写真となります。予め予想される不陸などを見てどの位置に後述の杉板を取り付けるか等の下見を致します。

②杉板の取り付け
先ずは棟瓦に沿いまして杉板を引いていきます。杉板への緊結は18cmのビスで止り付けていきます。
棟瓦下の瓦屋根下地の板がバラ板の場合隙間を取っている場合が殆どですのでビスが外れる事がありますがその際に配置を変えて再度打ち直します。
また瓦と杉板の間にシリコンコーキングにてシーリングを致しますとさらに強度が増していきます。

③雨押え板金の取り付け
杉板の緊結が終わりますと次に雨押えの板金を杉板に沿って板金ビスにて止め付けていきます。
細かく止めればそれだけ強風に備えれますが瓦と瓦の感覚幅に打つだけで十分な強度を保持してくれます。

④ガルバニウム鋼板平板の取り付け
雨押え板金を棟瓦の両サイドに緊結し終わりましたら今度はガルバニウム鋼板の平板を両サイドに板金ビスで緊結していきます。
その際写真の様に平板と平板との継ぎ目にプチル両面テープを仕込んでおきますと更に強度と棟板金自体の防水性が増します。

⑤完成!
これにて完成となりますが瓦と雨押え板金との間に空間がありますのでその空間を生めない場合は風が入り込む場合にその風を上手く逃がさないといけませんから棟板金の両サイドはコーキングなどで塞がない方が飛散のリスクが下がりますので安心できる工法の一つとなります。

ありがとうございました!