上屋根と下屋根の強度が違う
上屋根と下屋根の強度が違う
はじめに
今回の記事では二階建て家屋の屋根修理調査にお伺いした際に現場で体感した上屋根と下屋根の屋根強度の違いを書かせて頂こうと思いました。記述の切っ掛けとしましては悪条件側の屋根が強度を保ち好条件の屋根の方が強度を無くしている逆転現象が垣間見れたからとなります。
こちらの薄型スレートのひび割れは、塗装時に谷樋上に御座いますハゼ(板金の折り目)を踏んだ時に発生したひび割れとなります。スレートの躯体が薄いために少しの段差でも割れる可能性がございます。
状態
上屋根と下屋根の強度が違いました。下記は現在まで雨漏りしていないという経過報告からの考察となります。上屋根の野地板の具合が余り良くありません。乗ると軽く弾んで返って来る箇所が全面。大抵は日照時間、乾燥時間の遅れる北面にこの現象は出ますが今回の場合は全面に出ております。ところが、二階壁面の障害を受け日照時間も乾燥時間も更に遅れて痛み易いはずの下屋根の北面が何の問題もない強度を保てておりました。
考察
これらが意図する事は、構造用の合板の腐食とは考え難く上屋根の垂木の幅(ピッチ)が下屋根の垂木ピッチより広いかもしくは垂木の太さが違うと推測出来ます。こちらの家屋は天井裏には入れない構造ですので上屋根の構造強化の見積もりを入れますが工事の依頼を頂けましたら化粧を捲り野地板の腐食が無いと判断した場合は構造強化の見積もりを省く変則的な見積もりとなりました。
ありがとうございました!!!
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