2016年02月12日

何もさわらなくて良い屋根

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先日も数件の屋根診断であっちウロウロ、こっちウロウロさせて頂いておりました。
写真は30年経過の銅板心木有り瓦棒屋根。
いちいち保障書など出さなくてもあと50年以上はこのままでしょう。
理由は水流の集約無く緑青が削られ続ける事が無いからです。
厚みは0.4mm。家屋解体まで維持出来ます。

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瓦屋根の方も実行経過年数中。
棟の方向も強風に対して平行の切妻屋根で
簡単には棟内部に雨水は浸透してきません。
地瓦も凍て・ズレもこちらの環境で一切見受けられません。
照射時間が均一にとれている事と充分な土量、土嵩で通気が取れている事、
トントン(杉皮)と土の密着が良い事、桟木胴縁が主な要因となります。
肝心の埃の堆積量も持っている水返しが充分機能しており問題無し。
よっていじる必要性無し。

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壁際水切りは、熨斗を積まずに谷に流している構造です。
一万軒診ても、この納まりは無い程の頭の良い大工さんと屋根屋さん。
葺き替え時は割りで悩む箇所です。
壁面水流が運んで来る埃は溜まる事無く銅谷から軒樋まで流れていきます。
その原理を知らないとこの納めは生まれて来ません。

正直、嬉しくなってどうしようも無かったです。(笑)
あ~頭いいなあ!!と思える家屋に出会うと嬉しくなります。
まだまだ学べる屋根がある事に感謝いたします。

ですので、ラバーロックコーキングはしなくても大丈夫、
天井裏の染みは、雨漏り痕では無く模様、
今に大変な事にはならないとお伝えだけして帰途につきました。