奈良県五條市での瓦屋根修理調査
奈良県五條市での瓦屋根修理調査
奈良県五條市での瓦屋根修理調査 2025.5.15
奈良県五條市にて瓦屋根の修理調査のご依頼を頂きました。誠にありがとうございます。

ご訪問して一番先に教えて頂きました雨漏りの原因は瓦割れによるものでした。写真の黄色い丸印の箇所でございます。赤い瓦は塩焼き瓦といいまして以前のオーナー様の修理跡ですが割れている瓦を交換すれば赤い瓦は機能しておりますので交換は強いてなさらなくても大丈夫でございます。

入母屋造り特有の隅棟瓦と降り鬼瓦の間にゴミが溜まる場合がございます。こちらの清掃をお勧めさせて頂きました。雨水の通り道ですのでこの箇所が詰まりますと雨が溢れて雨漏りする場合がございます。

隅棟と降り棟瓦の取り合い部の防水が切れていますので鬼瓦を含めて防水処置を施す事をお勧めさせて頂きました。雨漏りには殆ど関与しませんが鬼瓦を緊結している銅線が切れ鬼瓦が滑落する可能性がございます。

軒先瓦が一枚割れておりました。交換すれば安心でございます。

三つ組鬼瓦の足の部分が前にせり出しております。調整をお勧めさせて頂きました。


垂れ付き冠振り瓦が冷害によって割れております。凍ての原因は100%葺き土の多さに起因しております。こちらは交換をご提案させて頂きました。

おそらくハクビシンの糞の跡だと思われます。何故ここに糞をするのか考えておりました。。。谷瓦の下にはスズメが巣を作る場合があり、その巣作りを誘導して親鳥や卵に預かるのではないか。。。また追記となりますが、一度排泄しているところに繰り返し排泄しに来る動物の特性はその場所一体が自分にとって安全かどうかの確認も兼ねているかもしれません。解りません、解りませんがきっと理由があるはずなんです。難しいです💦(^^♪💦
この度も修理調査のご依頼を頂きまして誠にありがとうございました。感謝申し上げます <(_ _)>
奈良県五條市での瓦屋根修理調査 2025.4.30
奈良県五條市にて瓦屋根の修理調査をさせて頂きました。ご信頼を賜りまして誠にありがとうございました。
ご訪問の際に一番目につきました光景は銅製樋の歪みでございました。

少し目の錯覚を起こしてしまいまして屋根垂木が折れているような勘違いをしてしまいましたが横から回り込んで確認いたしますと..

ご覧の様に垂木は折れておりません。施主様ご報告通りに鬼瓦の落下に伴いまして軒樋が押し下げられたと考えるのが自然であります。ですのでこちらの箇所の軒樋の修理とここから真逆の軒樋の修理が必要でございます。

続きましてこちらの屋根の瓦は瓦の裏側に爪がありませんので比較的ズレ易くなっております。ですので全体を押し上げて元にもどしつつ、軒先瓦の固定と強化を図る工事が有用だと判断させて頂きました。

現在一ケ所だけ雨漏りを起こしている個所は隅棟と降り棟瓦の取り合いにありますトンネルの詰まり及び、防水の欠損が原因と考えられますのでこちらの処置もお勧めさせて頂きます。大屋根は入母屋ですから合計4か所ございます。

続きましてこちらの立地で一番影響を与えていると考えられる雪害による瓦ズレを雨漏りとして捉えないで修理する方向でご提案させて頂きます。雪の凍結によって瓦がずらされる場合がありまして今回はその痕跡の方が明らかに多いからでございます。

離れの水切り熨斗瓦の崩壊は壁の水も吹き降りの際に合算されますから顕著に現れます。こちらは漆喰仕上ではなく板金の水切り仕上の方がより強固になり耐久力が跳ね上がります。

雪害によりますところの雪の塊の落下割れでしょうか。このような箇所が倉屋根にございましたのでご報告させてください。

本体の倉屋根。(こちらは本葺きといいます)丸い瓦が所どころズレていますのでこちらの調整も必要かと思われます。
広範囲の修理項目となりますがこちらの屋根(蔵ではなく母屋の方)はおそらく30年~40年前に一度葺き替えされている事(竹野地ではなくバラ板に変わっていることから)また1998年の奈良県を襲った台風によって雨染みは出来ていますが現在は止まっている個所が多くあることが特徴となっております。こちらに順じましてお見積りさせて頂く形となります。
この度は私共に調査ご依頼を頂きまして誠にありがとうございました!
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