瓦の寿命と屋根の寿命は必ずしも一致しません
本日診させて頂いた屋根
燻瓦56面取り勾配2.8寸の屋根です。この屋根で必要なのは、亜鉛釘の撤去改善と亜鉛メッキ鋼板谷の取り替えと垂れ流し軒鼻の樋新調と谷尻の仕舞い捨て板と凍てに持って行かれた全体の約3パーセントの瓦の交換で事足ります。時折勘違いされている方もおられると思いますが、(勘違いさせられる方もおられるとおもいますが)瓦の寿命と屋根の寿命は殆ど一致しません。瓦の寿命より副資材の寿命(土、釘、桟木、漆喰、銅線、)などなどの方が早く結露を始点として劣化致します。故にこれらを現在の副資材にて補強してあげればまだまだ使える屋根になるケースが殆どです。今回の場合日照の短い北面の屋根ですら3パーセントの凍て。因みにまだ43年の瓦屋根です。43年こちらの立地で凍てや凍みに打ち勝ってきた残り97%の瓦は交換の必要性が全くありません。震災にも小屋組と共に打ち勝った屋根です。
これらを踏まえて施工者である私はこれら副資材を有効活用し、水流には一切の干渉を許さずにメンテナンスする事を心掛けております。そこから生まれる絶大な費用対効果が保障であり、安心であると私は考えます。
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