2014年10月27日

施主さんの名誉と雨漏りの行方

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本日診せて頂いた雨漏りの内容で御座います。
私で4業者目となるそうで、施主さんは3業者目の方以外に大変御立腹されておりました。
雨漏りが直らず、後のらりくらりの話は良く耳に聞きますが、
今回は施主さんが狂言を言ってると・・
(要するに漏れていないのに漏れていると難癖つけている)
さらにお前!!呼ばわりされたらしいので、施主さんの名誉を守る為に何故あなたでは直らなかったのか書こうと思います。

現場は建て増しの晒しトタン屋根
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漏水箇所は一階のトイレです。
先ず下から疑っていきます。
下端アルミサッシがモルタルにめり込んでいる良くあるパターンの一つ。枠ごと変えない場合はシーリング処理が必要。
加えて物干しのアングル筋違から水は辿ってきますので、通し柱に打った釘のシーリングも必要。

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晒し鋼板屋根の唐草とコンパネが面一です。垂れが不足しておりますので雨に喰われます。

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垂れからの毛細管は120程上がってきております。余裕で軒天のモルタルに水が溜まります。

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晒し縦ハゼから腐食が起こって鋼板カバーした工事ですが、先ず縦ハゼは吊り子が水をせき止め更に埃の堆積量が横ハゼの釣り子の比になりませんから、竣工当時から微妙な晒しで御座います。この工事はおそらく腐食した部位の補修はしておらずまして凹部の水の停流また、お隣壁面からくる風圧による水の駆け上がりを考えておりません。結果今朝の雨でも水は若干堆積したままで何も変わらず。台風が来ればイチコロで御座います。

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こちらは垂れの無いケラバ、手で持ちあがる程脆弱であると共に、風圧が掛かれば簡単に浮き上がり内部に水が干渉致します。壁面のクラックも処理が必要です。

以上が、施主さんが狂言を言っていない証と相成ります。
何処に雨漏り修理を頼んでも良いと私は思いますが、
自分が失敗した時こそ、考察力や技術の向上を図れると思っている人に頼んで欲しいとつくづく思いました。

己の無能を棚に挙げて人を罵倒とかありえん。
己の無能を知って一歩目・・とか、聞いた様な気がします。 

人の憂いを取りたいのか
自分の憂いを人に取らせたいのか
2種類は確実におります。
財産の価値は人それぞれですね。