何時か誰の為にこそ
証として持った家
先代の愛が今も息づく家
次代へと想い乗せた家
私共は
様々な情景に寄り添った一幕を紡ぎます。
過去の皆様に頂きました
実録や症例・対処方法を
未来の皆様へ
必ず繋いで参ります。

何故、雨漏りするのか?私共が皆様へお伝えしたい事

数ある雨漏り修理のお店の中から当店HPを御閲覧頂きまして、本当にありがとうございます。
皆様に安心をお届けする職人として修理工事に対する現在私共が持ち得る全てをお伝えさせて頂こうと思います。

雨漏りは何故起こるのでしょうか?
先ず初めに雨漏りは何故起こると思われますでしょうか?
一つの要因としまして多くの方々が施工不備や手抜き工事を大大的に謳っております。その是非は一先ず置いておきまして私は幼き頃よりこの業界でお世話になっております故、手抜き工事や施工不備、この様な背景に何が在ったのか?こちらに焦点を当てて部分的にでは御座いますが現在に至るまでのこの業界の実情をお話しさせて頂こうと思います。
確かに施工不備や手抜き工事が原因の雨漏りは後を絶えません。しかしながら、これらの原因が生まれる要素として1980年代・大手会社の下請けや孫請けで小さな店舗が生計を立てようとした場合、私共の様な最終的に施工する一次施工店に廻ってくる施工単価があまりにも低く早く仕上げなければ赤字もありうる施工現場が多すぎた事もその要因として考えられます。
私の先代や他職の親方の話を聞きますと、自社の職人さんの生活を確保する為にはその様な施工単価が極端に低い工事でも請け負わざる得なかった実情もあり、実際に昼休みの急な雨などで工事がストップした場合、職人さんへ支払う手間賃がかさみ赤字になる現場も頻繁に起こりました。
皆様に切にご理解して頂きたい事は私共と同規模の小さな店舗や下請けをせざるえない店舗は業種を問わずして日本中でこの問題に今現在に至りましても直面し不本意な施工を残さざる得ない場合もあり得るという事で御座います。もちろん全ての施工店がその様な環境下にあったとは断定は出来ません。
結果として、1980年代頃の建売ブーム時に出来た屋根は全国的に仕上げも荒く施工不備も頻繁にみられる様になります。その当時の一次施工店(実際に現場に従事する小さな店舗)は丁寧な仕事をしたくても出来なかった実情も配慮して少しだけでも汲み上げて欲しいと私は願っております。
(屋根屋でない方の工事による弊害はここでは割愛致します。)
もちろんだからといって手抜き工事や施工不備が生まれて良い訳ではありません。
ただ充分な予算・当たり前の予算を組んでいただく事が最低限必要不可欠で御座います。
上記の様な弊害が発生しない為に、また現場にて身を削る職方と施主様が一番の笑顔を残せます様に、当店ではあらゆる孫請け・下請け業務をお断りさせて頂いております。営繕工事に於きましては過去と同じ様な歴史を繰り返さない為で御座います。
他職の建築の方からの仕事の御依頼などは時折、御請けしておりますが、こちらは下請けではなく本当に充分な予算を組んで頂いており、調査と施工の判断基準は当店に任せて頂けますので御受けする場合も御座います。御紹介頂く他業種の方も暴利を工事代金に上乗せしての生業ではなくて、現場周辺に対する配慮や仕上りのチェックをする経費のみ頂いているようです。

充分な予算?
次に充分な予算とは?
これはもう本当に経営者の理念、店の規模、従業員の数、恒常的に掛かる店舗維持経費、立地条件や足場の必要性の有無、また屋根の損傷度合によって様々に変化致します。
しかしながら一様に言えます事は、何が必要工事で何が不必要工事であるのか?これをしっかり説明出来る屋根修理や雨漏り修理の調査能力と考察力が前提として最低限必要となります。
皆様ご存知の様に、雨漏り修理には公的な資格はありません。
また、どの様な資格も多様に組み合わさった極度に難易度の高い事例の前では歯が立たない事も御座います。私は、そろそろ30年弱現場検証数1900軒を数え、この業界に現場職人として従事して参りましたがそれだけで充分なプロであるとは決して認識しておりません。
年々変化していく建築様式にも沿う必要があり雨漏りの修理は片手間で出来るような仕事でもなく修理考察には決して終わりがないと考えております。
その様な流れの中で己の自負心や慢心を置いても何の役にも立たない事を身をもって知っているからで御座います。幾度となく投げ出された雨漏りと対峙してきたからで御座いますしご迷惑をお掛けしても笑顔で迎えられ許された事も確かに在ったからで御座います。
また、出来るだけ御家庭の負担にならずに最小限の費用と最大限の効果をお届けしたいという想いは、事業者・企業者としては全く反比例致しますのでこれも簡単に成す事は出来ません。知識不足や経験不足で起きた雨漏りに大切なお金を払いたいと思う方はいませんから私はこの想いを強く尊重致します。
私共は、施主様と当店、双方が最善を図れます様に生涯に渡りまして雨漏りの診断力と考察力を磨いていく事を肝に誓っております。そうして弾き出された見積もりが充分な予算・適正価格として誕生致します。
※それでもまだ足りません※
充分な予算の算出が出来、施主様が御納得して頂いてもそれだけではまだ足りません。
何故なら雨漏り診断を御依頼いただいた時から短期間で施主様が屋根の専門業者並みの知識や考察力を持つことは先ず不可能だからです。
ここで施工業者には偽りの無い診断をお届けする一番重要な人間性が問われて来ます。
例え適正価格であったとしても診断力・考察力がしっかり備わっていたとしてもそれが業者本位の提案ではまだまだ使える屋根材でも無意味な塗装を提案されたり、使える建材でも廃棄処分されたり、再工事が難しい的を得ていないコーキングだらけの屋根にされたり、決して施主様の利益や安心を生み出す事適いません。
この様な弊害は、やはり下請け・孫請け等の現旧体制と利益追及主義が及ぼした結果、また施主様ご自身も家屋の不備の原因を勉強したくても出来なかった情報環境下にいた事。
これらがあちこちの屋根と施主様の心情に傷跡を多く残して参りました。
(特に日本の風土におきまして、実績の無い新建材の早過ぎる劣化が昨今では頻繁に起こってしまった事実も数多く御座います。)
また、悪徳業者に注意喚起を促していても、誰が悪徳業者か悪徳でないかの判断は非常に幅が広く、店舗により基準が一定では御座いません。
悪徳とは人の捉え方にも左右される為、一様で無い側面もあるからです。
もちろん初めてこのページをお読み頂いている施主様や過去に失敗され雨漏りが直らなかった施主様に於きましては、当店を注意深く見ておられる事も、むしろ必要不可欠であると承知しております。

一体誰の為の屋根工事なのか?
基本的な理念を礎として診断力や考察力と共に人間性の成熟も必ず施工業者には求められていくと思います。
このホームページを2011年6月から開設して以来、一人でも多くの雨漏りでお困りの方のお役に立てます様にと、私共は当時は知ろうにも知りえなかった雨漏りのメカニズムや事例に焦点を当てた記事を包み隠さず網羅して参りました。
先ずは施主様ご自身が雨漏りの原因や破損の原因を熟知して頂く事こそが、ご家庭を守る最善の自衛手段になる!と心から確信していたからで御座います。本当にもうこれに尽き私は懸命でした。
人間性
私はまだ使えると判断した屋根材は徹底的に使いピンポイントで雨漏りを止めれます。
数々の施主様のご期待に沿えます様にあらゆる立地での考察を怠らずに何が何でも高額工事同様、いやそれ以上の費用対効果を生み出すにはどうすれば良いか?それのみに時間を刻んで参りました。
また、良い悪いという問題では御座いませんが、施主様との出会いや信頼関係が生まれる時こそこの事業の私共の成功であり、利益追求や店舗拡大が成功とは全く考えておりません。
その為、ホームページの制作にあたりましては外注には出さず全て私と従妹の2人で手作りで作り込んで参りました。(屋根工事本来の費用の実現をお届けする為には、小さな事から忠実に実践する想い。また、修理工事に関わらない経費の負担を施主様に負わせたく無かったからで御座います。)
まだまだ至らない未熟なHPですが、技術と考察力と人間性、全て信頼して頂けましたらこれ以上屋根屋としての幸せは私には必要御座いません。
このホームページの内容がいよいよお役に立ち、皆様の家屋のメンテナンスが適正工事と価格にて完了致します事を切に願いまして、これからもより有益な情報の発信を続けて参ります。

御一読頂きまして、誠にありがとうございました。
2011年6月
屋根工房きのした 施工責任者 鈴木大輔