2019年06月19日
いつからだろう居た鏡
いつからだろう居た鏡
いつからかなのか解らない
そんな鏡を磨いてた
帽子をかぶり
乳香も塗る
いいね。
鏡はそう言った
何時か何かがこういった
君はそうでもないね
そんなこと
そんなことない
すこし滲んだ鏡を磨いた
そうじゃないを映し出すように
映し出してくれますようにと
うん。たぶんそれでいい
鏡はそう言った
そして何かがこう言った
君はそれしかないんだね
鏡は少し割れ出して
割れた鏡で自分を視た
目はあべこべで
口もおでこだ
鏡はこう言った
それがあなただよ
そうじゃない
そんな訳ない
あらゆる場所に新しい鏡を張る
また、汚れ、また割れた
僕はとうとう こう思った
また、割れるなら
鏡の部屋は自分で割ろう
その向こうには
未だ見ぬ世界がきっとある
鏡は映せばいいと思う
だけど
僕は見果てぬ 旅をする
僕の心は僕が思うより
ずっとデカくて広いと信じだした