2020年10月12日

生きて残れる恋愛観

今思えばあの頃の恋愛観といいますのは、まるで岸辺にやっとたどり着いた齢にて同じ船出を待つ貴方と時と場所がめぐり合った様な物ですから、お互いの力量など考える事無く来る船来る船に飛び乗る同胞を見ては、いくばくかの胸の焦りを携えまして飛び乗った物でございます。お互いに船の操作などまるで解らず飛び乗ったのですから、甲板で踊り繋ぐ事に心血を注ぐは致し方無い事でもありました。

それはそれは上手く船が進んでくれる時間を頂けましたら、誠に喜ばしい事ではありますが、後から来る方の為に我らが試練に遭う事も御座いますでしょう。いわば、船外にほうり出されたり、座礁したり、黒い船に追い廻されたり、孤立無援の無人島。はたまた元居た岸辺にいつの間にか流されたりもするでしょう。これには今は解らずともきっと意味があると思うのです。その最たるが今も生きて残れているという証で御座います。

もう50年であります。

とは申しましても、私などこの齢に在りましては、若き日の船の乗り方とは違いまして、ようようと操舵など意気込んでおりましても、素敵なおじさまでも、ダンディーでもなんでもなく、ただただ、本当に只々、あの頃とは違い、消費する速さが緩いだけなのであります。頂いている恵よりも食べる速さが鈍っておるのです。

この様な場所に何かの折通って頂けましたら、貴方様の眼に映る必要の一つでもお渡しする事適います。ですがそれは咀嚼がおくれ、代謝もゆるりとしていますので、必然的に余っているだけなので御座いますから、どうか笑ってください。共に笑んで頂きたいと思っております。

互いの無事を祈らせて下さい。
歯にはくれぐれもお気を付けて。

お互いのこれからを参りましょう😊。

生きて残れる恋愛観
生きて残れる恋愛観