2017年08月03日

堺市の屋根修理診断

🙂 堺市にて屋根修理の診断御依頼を頂きました。
何時もホームページを御閲覧頂いてありがとう御座います。

写真の赤丸の部分。面土漆喰がかなりの深部から剥離しております。
これの意味する所は表層の痛みではなくて棟瓦内部に入った雨水が上手く排出出来ずに棟瓦内部の葺き土を侵食しながら排水しているという事で御座います。
ですから削れた面土漆喰を新たな防水性能の高い漆喰で塗ってしまいますと今まで排水出来ていた雨水が堰き止められ、今度は雨漏りする危険性が跳ね上がります。
また、さらにこの状態の棟瓦にコーキングで固定を計りますと棟瓦内部に停滞する雨水の乾燥時間が遅れて棟瓦自体が凍てによる破損を引き起こしてしまう可能性が御座います。
直ぐにその様な事態が起こる事はありませんがその様な危険性のある工事の選択は避けるべきと私は思います。
今回私がご提案させて頂きました工事は棟瓦の積み直し工事となります。

壁際の水切り熨斗瓦の滑落を招いているのは、熨斗瓦二段目に仕様されている葺き土が、雨水で浸食され続け緊結力を失った結果となります。
滑落を招いていない部分は軒天に守られていた事とこの立地での風雨の当たり方の頻度が影響しております。

写真の赤丸の部分は亜鉛釘の劣化で御座います。
亜鉛釘が錆びて膨張しておりますが袖瓦に施設してある釘穴が大きく48年経過した屋根でありましても亜鉛釘の錆膨張による割れが引きおこりませんでした。
釘頭が既に無く成っておりますので今回はステンレスビスに変更するご提案となります。

平部はS瓦を使用しており、屋根勾配は5寸、土葺き工法でありましても48年間ズレが無い理由の一つとして写真の軒先のモルタルがS瓦と強固に密着している事が挙げられます。
この部分は腕力だけで動かす事が出来ない程密着しておりますので平部の瓦に手を加える必要は全くありません。

本日は以上となります。御閲覧頂きましてありがとう御座いました。