2017年03月12日

瓦がボロボロですよ奥様

気候が春に近づいて段々陽気な季節となって参りました。

丁度、お隣りも屋根修理なんかしてて、家も診てもらおうかな?

うん。診てもらおう!

ちょっとすみません。家も診ていただけますでしょうか?

 

お安い御用ですよ奥様!

あ~こりゃダメだ、お宅の瓦、もうボロボロですよ!

写真見て下さいよ。

 

こんな感じの方用の記事となります。

 

 

写真の黒丸で囲っている瓦の損傷。

これを凍て割れといいます。

主に日照時間の差異や、水捌け、水分停滞量、及び時間等で

一冬越す事で発生してしまう瓦屋根も御座います。

 

上の写真は屋根の頭頂部の棟瓦という部分の直下地瓦の凍て割れですが、

この凍て割れを作った要因は棟瓦の内部構造によるものや

面土漆喰の不備などが要因となります。

棟瓦が雨漏りしないまでも、常に水分を含有しておりますと

その直下の地瓦に悪影響が出ます。

瓦屋根全体がボロボロになっている訳ではありません。

 

棟瓦の直下の地瓦の水分吸収率は下記写真の様な3段階であります。

 

①は釉薬といいます上薬が掛かっている為一番水分吸収率が低く

②は素焼きの部分で釉薬こそ無いものの水分吸収率はやはり低い

③は切断面で、ここが一番素地が荒く、水分吸収率が高い

 

棟瓦の内部構造に不備がある場合

③の位置から一番水分を地瓦内部に吸収してしまいますので

冬場発生する地瓦内部に侵入した水分の凝固と融解を繰り返す事で

凍て割れを引き起こします。

これを改善する為には、棟瓦を一度壊し、

そもそも棟瓦に水分を停滞させなければ

同じ現象が出る確率を激減させる事が出来ます。

 

修理工事で済むという事ですね。

 

割って使う熨斗瓦の凍て割れも原理は同じで

棟内部に水分を停滞させない事で回避出来ます。

 

 

稀に、棟瓦が関与していなくても

焼成段階で混じる鉄分や石灰質、その他、膨張率の高い不純物が混じりますと

爆裂の様な凍て割れを屋根北面を中心に起こしている事も御座いますが、

 

過去のデータを引っ張ってみましても

あ~こりゃダメだという瓦屋根は

当店では全体の0.002%で御座います。

 

どの様な工事が、最善であるかは

立地条件・躯体状況による所も多々御座いますので

色々学ばれて、楽しみつつメンテナンスを施してみて下さい。

 

(^^)