2017年03月08日

柔らかいだけでは仕事がし難い

本日は、先輩職人と私で次の修理現場の打ち合わせと

現場の御挨拶廻りに従事しておりました。

 

車中では、太田三吉さんのお話しで盛り上がります。

毎回ですね。 笑

三吉さんは有名な職人ではありませんが

写真の銀南面の縦樋を熱振れ無く仕上げる事が出来る

泉州では一人しかいない板金師の方でした。

 

当時の打ち出しのメジャ―な方法としまして

かんてきで銅板を熱してから打ち出しするやり方の中で

三吉さんは炭を用いる機会がしばしばありました。

炭は一点しか熱っせませんから

仕上がりまでの手間は3倍掛かります。

 

何故かと問いますと?

 

銅板は固い所と柔らかい所があって

全てが柔らかいと仕事がし難い。

こう答えてくれたそうです。

 

 

柔らかいだけでは仕事がし難い

 

私の心も同じように

固い所と柔らかい所は確かに混ざっておりますので

3倍手間がかかっても

タガネと熱でゆっくりとなめしながら

上手く一つの作品に仕上がっていければいいなぁ~っと

雲の流れをみながら

考えておりました。

 

 

まぁ、死ぬまで完成しませんけどね。 笑

 

人は皆、未完成ですからそれぞれ味があって、

なめしている途中だから痛みを伴う事もあるけど

熱を帯びて暖かいんだろうな。

 

明日は、かつぎ仕事です。

がんばんべ (^^)