2015年05月24日

日曜日の屋根修理診断(雨漏りしていないとかです。)

CA3I0028

本日日曜日は雨漏り修理診断に奔走させていただいておりました。

一件目は京都府にて
こちらの屋根の雨漏りの原因は銅樋穴開き、もしくは勾配不良からの軒樋オーバーフローから端を発します。
晒し一文字瓦垂れ直下の水流による摩耗及び、熱膨張裂傷の発生は日照時間が足りない事と100枚物地瓦流れ行き、登り4枚尚且つ庇に守られた下屋の損傷を生み出すことは不可能で御座います。よって隣接家屋切り離し時に軒樋を新設してもらった事により雨漏りの原因は直っております。後の工事にて晒し一文字銅板からアスファルトシングルへの改変、またその後の立平への工事が本当に必要であったかどうか大いに疑問が残る屋根ではございますが、現状の屋根状態を維持して頂きたいと思います。同時に谷樋銅板の穴開きも、高低差の無い建材で納まっておりますので落下水流による銅板の摩耗もなく、また同じ事ではございますが、日陰部位故に熱膨張・また裂傷も起こっておりません。大屋根六寸勾配の水替えしの無い地瓦からの毛細管も約70年強この立地では派生していない事と共に、隣家が防風壁となる構造に変化しましたから実際葺き土の許容を超える毛細管が発生して雨音を実感するまではこのままで大丈夫で御座います。唯一立面となる棟瓦からの雨の侵入も同義で御座います。ルーフィングなど無い時代の屋根ですので実際雨漏りが発生した場合の発見は容易で御座います。

漏水の始点が一文字直下でない事と、もし現在雨漏りしていたとしたらこの屋根の構造上圧倒的に漏水量が足りませんので、
今回は漏れていない。既に直っていると判断させて頂きました。

CA3I0029

二軒目の屋根で御座います。
アンテナ余剰水量派生と共に台熨斗勾配が緩い事と面土漆喰の出面が多い事、
北側公園からの山風の吹きかえしの折りにしか雨水は棟内部に停滞しませんが、どの様な風の中でも打ち勝つ様、棟瓦の積み直しの御提案となります。余談ではございますが、台熨斗勾配を取らない葺き方の方が腰を入れやすく工期が早まる、また竣工時に携わった職人さんのくせが後弊害となる屋根も多く御座います。また、左右の隣接する屋根の同時期の屋根は同工法であったとしても雨漏りしません。理由は風向きに対して垂直の棟では無く平行の棟で竣工しているからで御座います。年間を通じて風量を計算し棟の向きを決めるハウスメーカーは日本には存在しておりません。

CA3I0036

三軒目の屋根は、
二軒目とほぼ同じ理由で御座います。こちらも現存の棟瓦を再利用しつつ棟内部に干渉する・また停滞するであろう冬場の雨水を切る事によって充分再生可能な屋根で御座います。寄棟鬼首防水に配慮しつつ。(施工不備による凍ては打倒します。)

本日の屋根診断は以上で御座います。

漏れている屋根は何故漏れているか?
漏れていない屋根は何故漏れていないか?

完璧に御説明・納得して頂きまして
屋根・施主・私の残された時間・割いて頂いた時間に敬意を払いつつ
これを私の理念と置き換えて最善を考察する所存で御座います。

屋根診断を頂く際には
頭で考えている善と実際行う善との距離感・距離間はゼロに近い程
屋根以外の所にお金を用いて頂く事が出来る可能性が、施主さんに広がります。
山火事を消す事に注視するのでは無くて、山火事が起こる原因を淘汰する事の為に
大切な修理費用を用いて下さいませ。