2015年05月20日

瓦屋根の鍾乳洞化

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皆様今日は。

最近は、御住まいの地域と使用建材の雑感を聞いただけで何が雨漏りの原因か電話口で御説明して
少々気持ち悪がられる屋根屋のおっさんの日常で御座います。(現場に着いて大外しもあります。笑)

本日は屋根の鍾乳洞化のお話で御座います。

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地瓦桟下に石灰の結晶が確認出来ます。
これは、頁岩に混入している石灰が結晶化したものです。
最初は、葺き土の砂分が多く海砂を希釈した故の塩害かと考えておりましたが
念のため思い切り口に含んでみましたが、一切の塩気は御座いませんでした。

瓦を生成中に混じった石灰が、棟の漏水と
いつも通りの漆喰3重塗りとコーキングで排水能力と乾燥時間を奪われて
棟直下北面といえど湿度の停滞時間が長く、地瓦裏面からの乾燥が遅れて
素焼きの部位からの石灰が結晶を伴いつつ噴出結晶化し、凍て割れを引き起している現象で御座います。

(理屈は鍾乳洞の生成原理と同じ)

注意すべき点はこの現場は山間部という事で確実に塩害ではないという事です。

凍て割れた瓦が更なる水分の停滞を生み出しますので
棟の解体と生きたのし瓦、及び地瓦を用いての再生工事の御提案となります。

要するに・・

結露以外の水分の含有を許さなければ
確実にまだまだ自然現象と打ち戦える屋根に持って行く事が出来るということで御座います。 😛