本日は屋根漆喰工事をさせて頂いておりました。
心構えは何時もこうです。
台熨斗水落ち口より内側に下地の調整を施す。(基本中の基本)
雨の返りやハタキは屋根勾配によって違うので緩勾配程下地の掘り具合・調整が命となる。
雨の返りやハタキは表面の凹凸具合により、板金←釉薬瓦←貫入が躊躇な釉薬瓦←燻瓦となるので留意する。
故、谷樋の漆喰は返り、ハタキ、水流、熱膨張伸縮と、えげつない程持って行かれるので
塗らない、若しくは、徹底的に奥に塗る。南蛮漆喰が漆喰に向かないのは骨材が大きすぎて主剤の収縮率に追いつけない。故に薄塗りは無理。
全て現場考察から生まれて来る物。
幼き頃鶴首を持って、いきなり玄関門を塗り倒しておりましたが、最初怒られはしたものの、耳栓して仕上げた時代を思い出します。
後、先輩職人の方々が放置してくださいましたので、ニヤニヤして高ぶっていた頃を思い出します。
ちんたら裏の便所などやってられるか!と傲慢極まりなかったのですが、
今は、誰の人目にも付かない裏の便所を完璧に仕上げる方が男前と理解しております。(笑)