2016年11月06日

屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は変わります

屋根工房きのした本日はセカンドオピニオンとして屋根診断にお伺いさせて頂いておりました。こちらの屋根の仕様は

①スレート瓦和形
②5寸勾配
③日照時間を遮る隣接物無し
④明石市 被沿岸部
⑤35年経過

という内容となります。
雨漏りの原因は下記写真の様に震災時の施工不備が原因となります。

東取り合いからの漏水。

雨漏りもそうですが、施主さんの最も関心がある事項は葺き替えなければならないかどうか?

私の診断は、雨漏り箇所である取り合いの一部修理でまだいけるという判断となります。

理由は
①5寸勾配故に雨が停滞する時間が少ない事と、乾燥時間が早い。
これは、スレートの様な雨の浸透率の高い建材には生命線といっても過言ではありません。
幸い水分膨張で割れた瓦は全方向を見渡しても一枚しかありませんでしたので早急な葺き替えは先ず必要ないと判断させて頂きました、加えてこの建材の水返しが極めて優秀であるため、防水紙の劣化は無視して問題無しとご提案した次第です。

ところが、環境と屋根勾配が変わると診断内容は変わります。

こちらの屋根は同じメーカーでありますが、仕様は、

①スレート瓦和形
②3寸勾配
③日照時間を遮る山があり
④奈良県 山間部
⑤30年経過

先の屋根よりも裂傷が躊躇に見られ、そろそろ葺き替えを視野にいれての雨漏り処理をさせて頂いた屋根となります。

裂傷が起こった原因は日照時間の短さと屋根勾配の緩さ故、瓦の重ね目に停滞する雨水が瓦裏面の雨水の浸透率の高い箇所から浸透する時間が長く、水分膨張率が明石市の現場とはまるで違うからです。
この場合でも水返しは優秀であるため、防水紙云々の提案は致しませんでした。

現在でも雨漏りは止って一先ずの安心は頂いております。

 

 

屋根工房きのしたドブ付けや、燻瓦ではなく、屋根材の裏面の雨水の浸透率の高い建材は屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は確実に変わります。

 

 

新築する方や葺き替えを予定している施主さんは、覚えていてくださいね。