2016年05月15日

屋根の摩擦係数と全面換気の効能、増改築後の壁面雨漏り

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本日日曜日は雨漏り診断にお伺いさせて頂いておりました。
経過年数45年の塩焼き瓦屋根の雨漏り診断で御座います。
太陽光温水器のワイヤー施設に端を発した瓦ズレが原因であります。

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ズレにより葺き土が流されておりますが、
注視すべきは他箇所含めまして、殆ど埃堆積が見られません。
これは、塩焼き瓦の摩擦係数が低い事と、高台にある風量、3寸5分という屋根勾配を得れていた事が良い結果を生み出せた結果で御座います。

この瓦は、先代も何度か滑った程売り出し当初は、銀黒釉薬と匹敵するほど、雨も体も良く滑りました。
ですのでこの立地環境では、埃も堆積する事が難しい非常に良い建材。
※今の釉薬瓦もシリコンを含有しており、非常に摩擦係数は低いので良く雨と埃をはじきます。※

また、トントンによる全面換気にて凍てが無い事も、塩焼き瓦をここまで引っ張れた要因の一つで御座います。
この後、建築ブームになり、トントン屋さんは姿を消し、ビニトンやハイトンにルーフィングは移行していきます。

充分な費用対効果を出した結果から学び、次に繋げて行く事が、本当の安心であり保障であると私は考えます。

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増改築後の取り合いの不備なども、垂れ無駄折りの内側を雨が走っておりますので
軒天直下際の垂れに鋏入れて防錆処理すれば、この様な貰い錆びは出すことは無いと、
過去の結果から学んでいる次第で御座います。
※貰い錆びの部分は壁・屋根共軒天に守られて雨が当たる箇所ではありません。※
ですので、この箇所は壁を砕いて防水紙からやり直し等は、必要ありません。鋏入れれば直ります。

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過去といいますと、本日お伺いした3年程前の私の応急処置も健在でした。
こちらは、3年後に御依頼を頂いた形にはなりましたが、御検討しておられる間
構造材木に負担を与えなかった事は、私の大きな自信につながりました。

両者共、2013.9.16の台風に打ち勝てたのです。