2016年02月01日

瓦屋根土葺きの重量はまちまち

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瓦屋根土葺きの総重量につきまして
現場での経験から書いてみたいと思います。

目安となる現場は16年程前の土葺き燻瓦の葺き替え工事。奈良県御所市。
当時の捲り廃材処分費用は産廃業者さんの目利きで判断されておりました。
現在は立米計算が主流みたいです。
たまたま現場が遠方であるため、計量にて引き取る業者さんに当時廃棄を御願いしたところ

3tコンパネ3方囲み天端面一の土葺き瓦総重量は2.8t
捲った坪数は10坪
2.8t÷10÷3.3=84㎏/㎡となります。
こちらは土葺きといいましてもべた葺き。葺き土で野地板が見えない施工方法による屋根瓦です。

一方同じ土葺き瓦屋根でも第一次建築ブームの釉薬瓦のケースは
筋葺きで土量も僅か
この場合は棟込で3tコンパネ3方囲みで15坪が乗り切りますので
2.8t÷15÷3.3=56㎏/㎡となります。

その差㎡に対して28㎏。

耐震相談から屋根が重いので計量化。葺き替えとなる御相談の中で
㎡80㎏の重量と計算される御施主さんがおられましたので書いてみました。

同じ瓦屋根土葺きでありましても、土量によってかなりの重量に差異が生まれます。
強度・毛細管二次防水に対して余り宜しく無いかもしれませんが、
すでに重く無い土葺き瓦屋根も40年前から存在しております。

※この土量が堆積する埃からの浸水抑止、二次防水と断熱を担っておりますので防水紙が無くても
水を通さない構造となっております。

どうしても土葺き瓦屋根は重くて悪者でないといけない商法もあってよいのですが、
何が一番御家庭に最善なのか?
この立地環境で結果を出しつつ家屋を守ってきた瓦屋根を簡単に廃棄するべきか?どうか?
薄くて軽いけれど裏側の雨水の停滞時間がその形状故長く・・水の浸透率も高く・・
緩勾配に対応でも内部に停滞する水の気化で表層が割れ、ペンキも吹っ飛んだり・・
でもペンキでメンテナンスしてね!!だったり・・・etc

賢明な自己判断の程宜しく御願い申し上げます。 😳