2019年04月05日

僕は何者でもなく 何も無かったから

世界中の調理技術を習得していながら
あまたの料理店の誘いを全てお断りし

飢えて弱りはてた方々が居るその場所で

先ずは
ひたすらに
ただひたすらに
握り飯を握り続けた方が居た

高級な料理では
数人しか満たされないが

握り飯なら多くの方が身なりを気にせず満たされる
そう信じ、逆風の群れの中で

先ずは
ひたすらに
ただひたすらに
握り飯を握り続けた方が居た

僕はポロポロとこぼしながらそれをほおばり
その握り飯を食べた

握り飯を握り続けた方も
僕を見てポロポロとこぼしていた

僕は何者でもなく
何も無かったから

またポロポロとこぼしながらそれをほおばり
その握り飯を食べた

何者でも無く
何も無いから感じ取れた

客足が遠のいた高級料理店の方々は
この方を激昂して殺めようとした

それを知っていたこの方は
殺めようとしている高級料理店の方々をも助けようとした

今でもそうしているし
今でも辱めを受けても尚、執成して居て下さる方

僕は何者でも無く
何も無かった事を忘れない様にしたい
手荷物は何時も空で握り飯や按手に用いたい

これからもいつまでも忘れない様に
そう在り続ける事が出来ます様に
私が頂いた自由をお守りください。

私では無く、貴方が救って下さいます様に
その為に私を用いて下さいます様に
そうお祈り致します。