2011年07月10日

昭和53年 釣鐘堂 本葺き工事

日ごと暑さが増していきます。ご老輩におきましては、世の節電ムードなど気になさらず、水分補給と空調にて、お体をご自愛くださいませ。
八月が目前になりますと記憶の引き出しが開き、セミの鳴き音と共に鮮明になる。昔の子供職人屋根工房きのした 職長 鈴木大輔の想い出など書いてみようかとおもいます。

昭和53年夏・・・
今日は釣鐘堂屋根、本葺きの現場へ
親父、職人さん、私(当時8歳)にて出発。今より涼しいとはいえその日の猛暑は、えげつない暑さでした。

現場に着き、早速硬くなった、葺き土をこね、こね、
おーい練れたら上げやー、と言われ、まだもうチョイやーっと言い訳。(なんや俺間に合ってないんちゃうか・・と心の声)
ごまかしつつも、とりあえず土上げ完了!

おーい大、そこの丸っこい瓦上げてくれるかーっと言われ、見上げながら、丸っこいって素丸の事やろ!名前でゆうてくれな、よけ解らんわ!っと、汚名挽回のため、少し、どや顔しながら、トロッコに積み込み。
2人が次何を指示するのか、屋根上を睨み付けて待機する私。
おーいそこの四角い・・・・・ 熨斗やろ!何足やー!っと声をあらげる私。
2人の先輩はニヤニヤしながら麦わらのチッコイ私を見下ろしていました。

そんなやり取りのあと、お楽しみの昼飯ご飯!
もう限界まで体と頭を振り回した私は、この時とばかりに藤棚の下に引いたシートに一番乗り。
親父に差し出された弁当を頬張りながら、瓦の名前はちゃんとゆうてくれなあかんで!っと、一人前の能書き。
食事の後、施主様が チッコイ私を見てチューチューを持ってきてくれ、ゴロンと横になってチューチューに吸い付く私。
麦わら帽子越しに見える、藤棚からこぼれる、少し優しくなった日差しと、時折体を冷やしてくれる風・・・・・

そうです、思いっきり寝てしまいました。笑

曇りがちに天候が変わり夕立を匂わす冷たい風が、頬を伝った瞬間飛び起き、やばい、雨きよるっと、辺りを見渡して見ると、2人の大先輩は雨養生も終わり、帰り支度をしていました。
余りにも恥ずかしい醜態を晒した私に、2人の大先輩は、大輔 瓦の名前ようおぼえてきたなあ、お前が来てくれたらごっつい助かるわって言ってくれました。

今思えば、負けず嫌いの私の性分を、完全に理解してくれていて、疲れきっていた私を寝かせてくれ、本当に大事にされていたんだなあと思います。

帰りの丸っこい目のダンプのなかで、何で起こしてくれへんかってん!っと文句を言うチッコイ私。
店に着くと本当は、グーグー寝ていたので半日なんですが、その日の日当、当時1650円を堂々と、しっかり頂きました 😆
その日から。
当店に来てくれた数々の職人さんの昼寝を邪魔したことはございません。

あれだけ携帯触るなと言ったのに、このタイミングでは許すしかない写真
      
inemurinamaketarou
おまけ今日ご依頼頂きました大阪府吹田市のお施主様の雨漏り修理の現調 写真           
hisasikaranoamamoridesu
以前の記事通りの教科書通りの雨漏り修理依頼ですが油断せず技量目いっぱいがんばります!!