2012年01月27日

一番寒かった現場(十三大橋麓の和菓子屋さん)

今から約20年前十三の瓦屋さんで、土盛り手として従事していたお話です。

その日の寒さは今でも思い出すだけで、冷蔵庫の中に放り込まれたような錯覚に陥るほど寒かったのを記憶しております。淀川沿いの和菓子屋さんの入母屋屋根葺き替え工事だったのですが、その年一番の寒波到来と淀川から吹きすさぶ風で、私含め4人の職人さんの鼻からは止めどもない水が・・(笑)

全員鼻から、水垂らしつつ仕事をさせて頂いておりましたのですが、誰一人として鼻を拭こうとはしませんでした。拭いてもきりがないからです。(笑)誰一人として無言で黙々と自分の役割をこなすのですが、最早全員プロ中のプロですので、完璧に自分の役割をこなしていきます。私は盛り手ですので、自分の180CMの身長を生かし、少し位遠い盛り土山でも片手で盛り倒します。本当は、もうちょっと右と言いたいのですが、先輩でもありますし、寒すぎるので、押し黙ったまま黙々と・・・(笑)

一日の作業が終わり店に帰りますと番頭さん以外は倉庫で着替えます。これがまた寒い、汗がちょうど引く辺りで服を脱ぎますと本当に寒いのです。ストーブとか一切無し(笑)

暫くして親方が倉庫に顔をだして どや寒かったか?と聞かれるのですが・・この親方第二次世界大戦に赴いて生還致しました強者ですので、ぐだぐだ泣き言言っても通用しませんし、話が長くなりますので、私は、ちょっと冷えましたねとか、能書き全開で対応しておりました。(笑)

最近は、十三大橋を渡ることは無いのですが、あの和菓子屋さんは、現在も御活躍中なのでしょうか・・今度機会が御座いましたら車を止めて、当時の屋根を眺めてみようかと思います。確か渡し船の時代から営業されていたので、今でもバリバリ営業中だとは思いますが・・。

この和菓子屋さんの現場より寒かった現場は今のところ御座いません(笑)