2016年10月09日

鳥害と水流の隆起(雨漏り)

本日は、写真のオートバイを愛用している塗装屋さんの親方の御依頼で雨漏り診断をさせて頂いておりました。

写真のバイクは、トランなんとかといってイギリス製の凄く高いオートバイ。2300ccです。

動けば何でもいいラッタッタ派の私からは、想像もつかない程の想い入れが感じとれます。

雨漏り考察の想い入れなら、ガップリ四つ。 私も日本製 2300ccで御座います。(自称)

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前工事の方が、庇鋼板と雁振りの穴は、既に修理済みでしたので、残るはパラペット内壁の箱谷の穴か裂傷。

ここで大事なのは、実際に住んでいるお施主さんの証言です。

①15年前に葺き替え工事と箱樋の交換をしてもらった。
②今年から雨漏りしだした
③漏れる時と漏れない時がある

①から考察できる事、あくまで私の経験則からの診断となりますが、銅製箱樋が最短で穴が開いたり裂傷が起こった時期は28年です。まだ15年しか経過していないこの銅製箱樋は、パラペット屋根の日照を遮る構造も加味して裂傷や摩耗が起こる時期が早すぎる。尚且つ漏水量が足りない。

②と③から、水量ではなく、時間が関与している可能性が高く、外部要因(飛来物欠損や飛来物による詰まり)

後は、これらを証明出来る物があるかどうかの判断となります。

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カラスが溝谷に運んできた骨が水流を堰き止めておりました。この骨を超える水量が派生した場合にのみ隆起した雨水が、唐草板金を超えて内部に干渉しているという構図となります。

雨漏り自体はこの鳥害による骨を撤去すれば何も問題はございませんが、葺き替えの際にここまで浅い溝谷ならいっそ枕樋にして谷幅を広く取れば、多少の飛来物による雨水の停滞でも雨漏りはしなかった物と解釈出来ます。また、簡単に軒鼻唐草上の防水紙が雨水に関与されております。この箱谷の幅と深さでは、防水紙ではなく軒唐草板金の瓦側の折り返しの機能を優先すべきであった事も想像に難くありません。
パラペットが相手の建材は、アスファルトシングルではなく、燻瓦を使用した考察は大正解です。シングルだと後、剥離した骨材が多大なオーバーフローを引き起こす危険性が増すからです。これは谷幅云々の事象ではなく容易にドレンの詰まりに関与してきます。

 

 

考察は以上となりますが、何か矛盾しますけど、

一番利益享受できたのは、塗装屋さんの親方でもなく、私でもなく、過去の葺き替え屋さんです。

でも、私の様な考察バカで、傘になりたい。屋根屋になりたいという方も決して絶滅した訳ではありません。

精査すればするほど、派手な利益は上がりませんが、より一次施工店と施主さんの営みに彩をもたらす事業であるここに、私はずっと身を置いていたい。

 

 

 

本日は、以上となります。皆さまあらゆるお勤め、お疲れ様で御座いました!。