2016年02月28日

是非もなし

昔の話です。

圧倒的な技巧を携えている先輩職人に
自分の作品を見て貰おうとお邪魔させて頂いた際
自分の至らない所や欠点を指摘してもらえると
期待して待っていると、
返って来た言葉が、(これはこれでいいよ。)
だったそうです。

同職から名人や、神様とか言われる人は
何十年経ってもその人の心に消えない言葉を置く事ができるんだなぁーと
ぼんやり考えながら、本日も雨漏り診断をさせて頂いておりました。

KIMG1278
棟は台熨斗が水平ですので、積み直しの御提案です。
ここで丈夫な漆喰、荒・本塗りとかやると雨漏り悪化確定です。

KIMG1277
40年以上前の塩焼きですが水返しはトップクラスの造形ですので触る必要性はありません。

そういえば、
土がカラカラでトントンはダメとかたまに聞きますが、
何時も何故?どこが?どんな時?どうダメ?なのかの説明を聞いた事がありません。
仕方ありません。

 

 

本日最後に築浅の6箇所雨漏りでお悩みのお宅も診させて頂きました。
こちらも、漏らそうと思って造形するハズも無いので
是非も無しなのですが、
なんせ今まで苦労して見つけて来た急所仕舞いが同時に3か所ありましたので
頭の糖分が無くなってフラフラで帰ってきた次第で御座います。
頭フラフラでも(これで助けれると自分の理念に触りますと)
夕風が心地良く幸せでありました。