2013年12月08日

矛盾

1386508111ro0LqVz3kVvepCn1386508111[1]本日も、雨漏り修理の診断や屋根修理の診断に奔走しておりまた。

夢のマイホームを手に入れる時に瓦屋根は強い、長持ちすると説明されご購入された方も多いと思います。しかしながら、いざ屋根に異常が発生した場合に強く長持ちするはずだった瓦屋根から色々な建材に葺き替えを勧められ頭を抱えておられる方の御相談が後を絶ちません。(矛盾が生じています。)

はっきり申し上げて丁度私がなぁ~んにも考えずに日々先輩方の手伝いをしていた頃の工法では雨量も上がり台風の頻度も上がった現在では自然現象に打ち勝てません。これは瓦の寿命を意味するものではなく、工法の限界が来たという事です。綺麗に葺き上げられ、基本的な雨仕舞いも出来ているのに雨漏りする屋根をいやと言うほど診断させて頂き解体して吟味してきたので間違い御座いません。

少し手を加えてあげるだけで蘇り、また安心して暮らしていける家屋にするべく日々奮闘しております。写真の太陽光湯沸かし器が原因の鉛か塩素かが溶解して付着した後は現在何の問題もありません。また谷樋に塗った漆喰は水下で雨に食われて亜鉛釘の錆び膨張を促進しているだけで無く、外部雨漏りを引き起し野地板・広小舞が喰われている可能性があります。水浸しになっている棟は必ず直ります。

じゃあ 後何年持つ?よくいわれますが、建て替えるまで持たせて見せると息巻いております。一度しか無い人生ですから完全な考察を持って自然現象に打ち勝つ事が一番技術者として嬉しい瞬間であります。(竜巻を除外して大地震に勝てるかどうかは、地盤や小屋組に左右されます。)

さて、年末も近くなり今年も残り少なくなって参りましたが明日からも意味のある工事の御提案と埃まみれとなる日常が始まります。たまにですがこの店より安く出来ますかという御相談を受け診断した結果その金額では無理です。まともに直りませんとお断りする事も御座います。お金だけではなく、施主と施工する人間との信頼が成り立たないと手に伝わらないという事をご理解頂きたいと思います。これはどんな手作業をする職種にもあてはまります。