2013年10月20日

26年前のハイテク

CA3I0274本日もそぼ降る雨の中雨漏り修理の診断をさせて頂きました。築26年・土葺き、3寸5分勾配の寄席棟からの雨漏りです。この屋根は淡路島の度真ん前にある屋根でもろに阪神淡路大震災の影響を受けたはずなんですが葺きあがった当時のまんまでした。

土葺きはベタと筋と土の盛り方が2分されますが、この屋根は筋置き。葺き方は裏爪が野地にぶち当たる程抑え込んで葺いております。鎚の頭で抑えると手が覚えないので、人差し指の側面で抑える様にとパクッタ記憶があります。ですので26年前にこの屋根を葺いた職人さんは抑えタコという屋根屋特有の変な出っ張りが右人差し指に残っているはずです。それに銅釘を千鳥に打ち込んでさらにズレに対応し、棟巻18番銅線さらに、隅棟追い当て地瓦に切り込みを入れて吹きあがりの雨が面戸に当たらない様に、棟土に侵入する雨を表面で出来るだけ逃がす細工を施しておりました。言っておきますが、切り損ないが無数にあって手抜き工事とかではありません。ちゃんと考えて施工している職人・施工店の仕事です。そうでなければ大工棟梁からやり直しを言いつけられます。26年前といえばサンダーなぞ持ち歩かずに押切りとハンマーと鏨で瓦施工しておりましたので、当時としてはハイテク技術なのです。

 

26年前の屋根屋さんへ

縁あって今回私が診断させて頂きました。雨の走り方を熟知して少しでも漏れない・痛まない考察にて全力で葺き上げた旨、施主さんにも伝えておきました。もう少しで手抜き工事の汚名を着せられそうになりましたが、私が御救い致しました。

ですから・・・

え~と・・・

副社長以外で何か下さい。(笑)

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