‘屋根修理 お役立ち情報2’

簾を掛けて雨漏り防止

2017-08-13

築年数が古い家屋にお住まいの方で窓枠から雨漏りしていると御自分で判断出来た場合は、写真の様な簾を窓枠より少し大きめに掛けておくと、強風雨時の壁面に直撃する雨もりから守ってくれる場合もあります。

こちらの写真は二階ではなくて一階の家屋構造の写真ですが充分にその機能を果たしておりました。実際に風雨が壁面に干渉して雨漏りし易い箇所が写真の赤丸で覆った木製の窓枠の隅です。

日除けにもなり、雨漏り防止にもなります。二階部などは簾が暴れない様に少し細工が必要かとおもわれますが、アルミサッシ窓枠等に改変するまでの一次繋ぎとしてや、どうしても費用を節約したい方には有効な処置で御座います。

 

🙂 また、現場での気付きがありましたら、その都度記事にして行きたいと思います。御閲覧いただきまして、ありがとう御座いました。

<(_ _)>

瓦屋根がズレなければならなかった理由

2016-12-05

瓦屋根がズレなければならなかった理由を歴史的に観て紐解いて行く記事となります。お時間が御座いましたら、是非お付き合い下さい。

 

こちらの瓦屋根の写真は平部の地瓦と言います部位がズレて雨漏りしております。
瓦屋根のズレ

瓦屋根がズレる外的要因

瓦屋根は碁盤の目の様に並んでおりますので、どこか一部が、堆積した雪によるねっぱり、鉄道や高速道路・一般道路が引き起こす振動、また軽度の地震や暴風雨に見舞われた際の僅かなズレが年数を追うごとに蓄積されていきますと、丁度碁盤の目が崩れていくようにズレが進行していく場合が御座います。

建築年数にもよりますが、後付けの鉄道や高速道路・一般道路が引き起こす振動は、竣工当時では意図できない瓦屋根がズレる理由でも御座います。

昔の瓦屋根は、屋根に土を置き並べて行く(これを葺くといいます)工法が主流でありました。土葺き工法と言います。その時代の瓦は焼成段階で出来る捻じれがあり、これを上手く調和させて葺きあげる為、また結露吸収や二次防水の役目として土葺き工法が必要でありました。

1970年前後、私の住む関西の燻瓦や明石市で焼成された瓦の極一部には写真の赤丸の部分に現在では必ず施設してある土に食い込まして屋根瓦のズレを食い止める機能の爪が、何故か?施設してありません。

昔の瓦屋根の裏面

地震大国の日本に於きまして、明治・大正・昭和と一般家屋の屋根にあり、充分な震災歴史を持つ瓦屋根が、土に食い込ます爪、瓦をズレから守る為の爪を何故?近代まであえて作らなかったのでしょうか

明治・大正・昭和と続く土葺き瓦屋根の歴史の意味は・・?

昔の瓦製造業者や職人は一般家屋にも普及しだした明治以降、何も考えていなかった人達だったのでしょうか・・?

いえ、そんな事は絶対ありえません。

その理由の真意は、いくら土葺き瓦屋根が高耐久・高耐候性を有していましても、(充分な予算で作る社寺・仏閣・文化財等を除き)

コンクリートを流用出来ない当時の一般家屋の基礎・耐力壁・小屋組みの耐震技術が瓦屋根の機能に圧倒的に追いついていなかった事が原因で御座います。

その為この時代の火災による延焼はもとより、地震に弱い家屋を守る場合の瓦屋根の役目は、大きな震災時の初動時、縦揺れの場合は束抜け・柱抜けなど小屋組の早期倒壊を防ぐ為には、瓦と土量で織りなす充分な重量が必要であり、

また、横揺れの際には自らを犠牲にして家屋の倒壊を防ぐ為あえて崩れて行かなければならない必要性も同時に有していました。

地震による死者を出さない様に(わざとズレ易くする為)瓦裏面の爪を近代まで施設してこなかった事は、上記の理由によるもので御座います。

※瓦屋根は雨でも風でも火災でも地震でも、常に自らを犠牲にして、屋根の下に住む人々を守ってきました。※

報道では見た事ありませんし、謳われる頻度も殆ど御座いませんが、これが本当の一般家屋を守り続けた土葺き瓦屋根の歴史で御座います。

この様に紡がれて来た瓦屋根の歴史や瓦屋根の機能と工法・人命への配慮を、いとも簡単に落ちる・重いとメディアが毎回報道しております。

非常に残念な思いをする機会が多いのですが、日本建築の歴史には必ずその当時の技巧と考察が存在しておりますので、歴史を点で捉える事をしないで、是非、線で捉えて正しく報道して頂きたいと思います。

歴史にもしはナンセンスですが、

もし、基礎・耐力壁・小屋組の耐震技術がもっと早くに確立されていましたら当時の瓦製造業者や職人は要らぬ忍耐や揶揄を避ける事が出来たと私は思います。

ズレさせない為だけならば、とっくの昔に工法や製法は当時の技術力で充分出来ていたと考えられるからで御座います。

以下は、自論であり、仮定でも御座いません。

少々飛躍した考え方では御座いますが、歴史を振り返りますと、瓦屋根でなければ大火・飛び火による死傷者が圧倒的に増え、地震による初期倒壊の犠牲者も大幅にあがり、この記事を読んで頂いている方も、私もひょっとしたらこの世に存在出来なかった可能性があるかもしれない・・。

 

以上の考察と土葺き瓦屋根の歴史に敬意を払いながら雨漏り修理や屋根修理に日々奮闘させて頂いております。

 

 

 

肉眼で確認出来ないピンフォールの正体

2016-11-17

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こちらの写真は鬼瓦を緊結する銅線の腐食の写真です。

鬼瓦の滑落を招く銅線の腐食は主に棟木に打ち込む方の5寸鉄釘と銅との電蝕で引きおこるケースが殆どですが、まれに鬼瓦方向の銅線の腐食も垣間見ます。(体感では100件に2~3件位の頻度)

この現象はどこの屋根瓦にも発生している訳ではありませんので、あくまで仮説の域を脱しませんが、

恐らくは鬼瓦廻りに巻いた漆喰の水溶液、アルカリ性の強い石灰の水溶液が吊り線の腐食を進行させていたと考えられます。

アルカリ性の強い水溶液が上手く吊り線に関与した場合のみ腐食の進行が見られますから、これから外れた水流の場合は腐食が起こらないと仮定できます。

 

ここから派生する考察は、銅谷の肉眼では確認出来ないピンフォールの発生にも繋げる事が出来ます。

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写真の様に明らかに目視確認出来る摩耗穴と目視出来ないピンフォールが銅谷の場合混在しております。

写真は谷漆喰を塗っており、目視出来ないピンフォールで雨漏りしている銅谷は谷漆喰のアルカリ性水溶液による腐食が関与していると思われます。

こちらは構造上ピンフォールが出来ても雨水が関与しなければ直接的な雨漏りは引きおこりませんが、雨水が関与した場合は見える穴だけ塞いでも雨漏りは改善に至らない過去の前例も御座います。

これが、目視確認出来ない銅谷のピンフォールの正体である可能性が高い。

 

結果として、考えられる施工上の留意点は

①谷に石灰は置かない

②鬼首防水はシールが必須

上記は屋根漆喰工事のみのメンテナンスを施す場合。

 

棟の積み直しや谷の交換時には現在アルカリ性の南蛮漆喰を使用致しますので、銅板や銅線を使用しない。

以上の事が考えられます。

 

 

 

 

屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は変わります

2016-11-06

屋根工房きのした本日はセカンドオピニオンとして屋根診断にお伺いさせて頂いておりました。こちらの屋根の仕様は

①スレート瓦和形
②5寸勾配
③日照時間を遮る隣接物無し
④明石市 被沿岸部
⑤35年経過

という内容となります。
雨漏りの原因は下記写真の様に震災時の施工不備が原因となります。

東取り合いからの漏水。

雨漏りもそうですが、施主さんの最も関心がある事項は葺き替えなければならないかどうか?

私の診断は、雨漏り箇所である取り合いの一部修理でまだいけるという判断となります。

理由は
①5寸勾配故に雨が停滞する時間が少ない事と、乾燥時間が早い。
これは、スレートの様な雨の浸透率の高い建材には生命線といっても過言ではありません。
幸い水分膨張で割れた瓦は全方向を見渡しても一枚しかありませんでしたので早急な葺き替えは先ず必要ないと判断させて頂きました、加えてこの建材の水返しが極めて優秀であるため、防水紙の劣化は無視して問題無しとご提案した次第です。

ところが、環境と屋根勾配が変わると診断内容は変わります。

こちらの屋根は同じメーカーでありますが、仕様は、

①スレート瓦和形
②3寸勾配
③日照時間を遮る山があり
④奈良県 山間部
⑤30年経過

先の屋根よりも裂傷が躊躇に見られ、そろそろ葺き替えを視野にいれての雨漏り処理をさせて頂いた屋根となります。

裂傷が起こった原因は日照時間の短さと屋根勾配の緩さ故、瓦の重ね目に停滞する雨水が瓦裏面の雨水の浸透率の高い箇所から浸透する時間が長く、水分膨張率が明石市の現場とはまるで違うからです。
この場合でも水返しは優秀であるため、防水紙云々の提案は致しませんでした。

現在でも雨漏りは止って一先ずの安心は頂いております。

 

 

屋根工房きのしたドブ付けや、燻瓦ではなく、屋根材の裏面の雨水の浸透率の高い建材は屋根勾配や立地環境で屋根材の寿命は確実に変わります。

 

 

新築する方や葺き替えを予定している施主さんは、覚えていてくださいね。

 

雪止め瓦+耐寒緩勾配適合瓦は降雪の堰に勝てるのか?

2016-10-28

屋根工房きのした

 

先日から雨漏り修理工事をさせていただいております現場の写真です。棟の冠瓦下の葺き土も多く、風圧を伴う雨に干渉され続け、風化しております。

この現場は、京都府の北部舞鶴市に近郊している綾部市。
私共の施工エリア外ではありますが、御依頼頂いた次第です。

年間降雪量も大阪とは全く違うこちらの屋根には雪止め瓦が施工されております。雪止め瓦とは、堆積した雪が一度に滑落し人損や物損を未然に防ぐ為に施工する瓦屋根材の名称です。屋根材により様々な形態が御座います。

舞鶴市の最大降雪量は、2012年の87cm
大阪府の最大降雪量は、1907年の18cm
(気象庁のデータをお借りしました。)

実に大阪の4.8倍

屋根に雪が堆積した場合、滑落もそうですが、最も怖い現象と考えられるのが雪解け水の逆流や、雪そのものが堰となって防水紙に雨水が干渉している可能性があるという事。

この一点に注視致します。

早速、二階の雪止め瓦の周りの瓦を捲って調べてみました。
現在の防水紙に比べれば品質は多少下がるアスファルトルーフィングですがタワミや染み後は一切見つけられません。

雪止め瓦

一階の日照時間の短い面も精査致しました。
雪の解ける速度が遅ければ遅いほど、堰や逆流の危険が増すからです。

写真の通りこちらも問題ありません。

結果として
雪止め瓦+耐寒緩勾配適合瓦は降雪の堰に勝てるのか?

勝てます。

こちらの立地(京都府綾部市)では充分機能しております。
理由は、地瓦に充分な水返しが施設してあるからで御座います。
雪解けの雨水も堰となる雨水も施設している水返しで跳ね返し防水紙に干渉されておりません。

※屋根の仕様※

①屋根勾配2.8寸(緩勾配)
②地瓦(耐寒・緩勾配適合ハイシルバー・高浜市野安製瓦)
③経過年数 30年前後

水返しの無い瓦でも、水返しを付ければ雨漏りしない地瓦平部に改変する事はこの結果からでも容易に推し量れますので、施工主様は覚えておいて下さい。

屋根工房きのしたまた、葺き替えや新築をお考えの施工主様はご近所で一番結果を出している屋根材や製造メーカーを選択する様にすれば、大きな失敗を回避する事が出来ると思います。

 

 

 

 

上屋根と下屋根の強度が違う

2016-10-07

本日は、雨漏り修理の応急処置と屋根診断をさせて頂いておりました。
写真の屋根は再度のシリコン工事を勧められていた屋根で、棟の改修工事の御依頼を頂きましたので着工までお待ち頂く間の簡易応急処置となります。耐用年数は簡易とはいえ、当店で3年の実績が残っています。

物損で壊れた屋根の応急処置も同じ工法を取らせて頂きました。

本日の本題に入ります。

この薄型スレートのひび割れは、塗装時に谷樋のハゼを踏んで発生したひび割れです。躯体が薄いため少しの段差でも割れる可能性があります。

上屋根と下屋根の強度が違いました。下記は現在まで雨漏りしていないという経過報告からの考察となります。

上屋根の野地板の具合が余り良くありません。乗ると軽く弾んで返って来る箇所が全面。大抵は日照時間、乾燥時間の遅れる北面にこの現象は出ますが、今回の場合は全面に出ております。

ところが、二階壁面の障害を受け日照時間も乾燥時間も更に遅れて痛み易いはずの下屋根の北面が何の問題もない強度を保てております。

これらが意図する事は、上屋根の垂木の幅(ピッチ)が下屋根の垂木ピッチより広いか、もしくは垂木の太さが違うであろうと推測致しました。天井裏には入れない構造ですので、上屋根の構造強化の見積もりを入れますが、工事の依頼を頂けましたら化粧を捲り、野地板の腐食が無いと判断した場合は構造強化の見積もりを省く、変則見積もりとなります。

予算を可能な限り抑え、雨漏りだけ打ち倒す、本葺き瓦屋根の改修工事も頑張っております。

タコ足線から読み取れる内部シリコンの寿命

2016-10-05

たこ足

こちらの写真に使っている鬼を釣る為の線は、私共はタコ足線と呼んでおります。
鉄線にビニールを巻いた線で、銅線を模倣した線。

このタコ足線は太陽光に晒されると30年持たずして跡形も無くなってしまいますが、瓦や葺き土に保護されている場合は35年経っても殆ど変質しておりません。

ここから考察いたしますと

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棟瓦を積み直す際、また、地瓦に水返しを施設する場合、緊結と防水を兼ねて使用するシリコンの寿命は太陽光を遮る見えない部分に塗布致しますので、変質せず35年以上その機能を果たす事をお約束出来ます。

まだ、現時点では予想の範疇は逸脱出来ませんが本来の瓦の寿命と沿う形になると考えております。

土葺き瓦屋根が何故40年ズレたり漏れたりしなかったのか?

2016-09-11

土葺き瓦屋根が何故40年ズレたり漏れたりしなかったのか?(この屋根は阪神淡路大震災を経験しています。)

こちらの屋根は先日の土曜日に診せて頂きました釉薬日本瓦で御座います。漆喰の剥離と隅鬼瓦の倒壊が気になられてお問い合せを頂きました。ありがとうございます。(現場は吹田市)

(隅鬼瓦の倒壊)

理由は棟瓦の内部の葺き土に雨水が常に滞在することにより、鬼を釣る銅線と隅木に打つ5寸鉄釘の電蝕による腐食が原因です。
隅鬼瓦は棟内部・外部の水流を堰き止めてしまいますのでシール材を使用しない40年前の工法では偶に倒壊する場合が御座います。現在はステンレス線やビス、水の浸透率の極めて低い南蛮漆喰、またシール材を駆使して施工しますのでこの様な現象は先ず起こりません

(漆喰の剥離)

こちらの漆喰の剥離も熨斗瓦の勾配が緩くなり(若しくは最初から緩い)棟内部、また熨斗瓦垂れからの巻き込みもあって剥離してしまっております。ただ、棟構造を変える事無くこの箇所に漆喰を詰めますと面土を侵食してまで排水していた現状から悪化する危険性、雨漏りする危険性が跳ね上がります。

(0.4mm亜鉛鉄板の谷樋)

亜鉛メッキ鋼板は亜鉛の腐食で内部の鉄の腐食を守るという特徴があります。厚みも0.4mmあり、40年経過した現在でも穴は開いておりません。これはこの部位に落ちる水量が少ない事が要因で御座います。もっと長尺流れ行きの屋根ですと摩耗と腐食の進行が早まるという結果が御座います。

 

 

 

次に、本題の何故地瓦平部のズレが無かったのか?
こちらのご説明をさせていただきます。

要因を箇条書き致しますと

①勾配が3寸弱・・・屋根勾配がきつくなりますと漏れにくくなりますし、瓦の重ね目にたまる雨水の早期排出・乾燥が促進され屋根材の耐久性も向上致します。今回の屋根の場合は3寸弱と勾配が緩い為ズレ難いのですが、その反面勾配のきつい屋根の恩恵は受けれません。瓦内部の水返しが機能している事と次でご説明する流れ行きが12通りと短い為瓦屋根全体で見た場合、大きな水量が派生しませんので弊害は生まれておりません。

 

②流れ行き12通り・・・流れ行きとは棟瓦から軒瓦までの距離の事です。ズレ難くなる要因はこの流れ行きが短い為瓦全体の重量、軒瓦に直接かかる重量負担が低い事が要因となります。逆に長尺の流れ行きと急勾配屋根はズレ易くなります。

 

③土質・・・藁を蒸して寝かせた粘り気の強い葺き土と、建売り用のあまり寝かさない回転重視の葺き土と。当時の葺き土の販売は2通りありました。瓦を外す際に40年経過しても密着が高い葺き土は良い方の葺き土です。これはあくまで私の地域から生まれた考察ですので地域差は当然御座います。

⑤土量・・土量も少ないと簡単に瓦がガタツキますので振れやすく、ズレ易くなります。この屋根は写真の通り充分な筋葺きの土量です。施主さんも屋根に上り確認していただければガタつかない当時の職人さん(店)の心意気が伝わります。

④土止め桟木・・土止め桟木と桟木事態の嵩と間隔もズレ難い要素となります。今回のピッチは50CM間隔で五分角です。
五分角ですがピッチが50と狭い為、ルーフィング(ビニトン)と土の剥離部位があっても土その物はズレない施工となっております。ルーフィングは当然小屋裏の熱気や屋根の熱量で膨張敗れしている箇所はあるでしょうが、水返しが御座いますので雨漏りとは何の関係もありません。もし水返しがホコリの堆積で負けても次には充分な土量が控えております。ただ、葺き土まで浸食される屋根構造と立地でしたら40年雨漏りしない結果は先ず残せません。よってルーフィングを触る必要性はありません。

⑥軒瓦の緊結・・・鼻隠しモルタルと軒瓦が密着しているとズレ難くなります。また、銅線釣りより銅釘による緊結の方が若干ズレ難くなります。今回の屋根は銅釘打ちで問題ありません。

全くうまくありませんが、上記の考察を絵でご説明しますとこの様な感じとなります。

今回の屋根の場合、凍ても全く無く、棟瓦の改善と谷樋の改善工事で事足ります。

ウチの屋根はどうなんやろう?
40年程経って葺き替える予算もきついし・・・。
でもそろそろ屋根瓦のメンテナンスをせなあかんしなぁ・・。

と考えらている方のご参考になればと思い。書き連ねました。 🙂

 

 

 

 

屋根の摩擦係数と全面換気の効能、増改築後の壁面雨漏り

2016-05-15

KIMG1774

本日日曜日は雨漏り診断にお伺いさせて頂いておりました。
経過年数45年の塩焼き瓦屋根の雨漏り診断で御座います。
太陽光温水器のワイヤー施設に端を発した瓦ズレが原因であります。

KIMG1776
ズレにより葺き土が流されておりますが、
注視すべきは他箇所含めまして、殆ど埃堆積が見られません。
これは、塩焼き瓦の摩擦係数が低い事と、高台にある風量、3寸5分という屋根勾配を得れていた事が良い結果を生み出せた結果で御座います。

この瓦は、先代も何度か滑った程売り出し当初は、銀黒釉薬と匹敵するほど、雨も体も良く滑りました。
ですのでこの立地環境では、埃も堆積する事が難しい非常に良い建材。
※今の釉薬瓦もシリコンを含有しており、非常に摩擦係数は低いので良く雨と埃をはじきます。※

また、トントンによる全面換気にて凍てが無い事も、塩焼き瓦をここまで引っ張れた要因の一つで御座います。
この後、建築ブームになり、トントン屋さんは姿を消し、ビニトンやハイトンにルーフィングは移行していきます。

充分な費用対効果を出した結果から学び、次に繋げて行く事が、本当の安心であり保障であると私は考えます。

KIMG1780

増改築後の取り合いの不備なども、垂れ無駄折りの内側を雨が走っておりますので
軒天直下際の垂れに鋏入れて防錆処理すれば、この様な貰い錆びは出すことは無いと、
過去の結果から学んでいる次第で御座います。
※貰い錆びの部分は壁・屋根共軒天に守られて雨が当たる箇所ではありません。※
ですので、この箇所は壁を砕いて防水紙からやり直し等は、必要ありません。鋏入れれば直ります。

KIMG1787

過去といいますと、本日お伺いした3年程前の私の応急処置も健在でした。
こちらは、3年後に御依頼を頂いた形にはなりましたが、御検討しておられる間
構造材木に負担を与えなかった事は、私の大きな自信につながりました。

両者共、2013.9.16の台風に打ち勝てたのです。
 

 

 

 

 

 

 

銅のテープで雨漏り応急処置

2016-04-26

KIMG1638
本日は、こちらの屋根の改善方法としまして
ラバーロックと漆喰は功をなすのでしょうか?
という事で、診させて頂きました。

面土はイチコロ仕上げ(台土盛って熨斗積みに入る前に漆喰を先に入れるやり方です。)
京都方面に良く見られる施工方法。
昔何回かやった事あります。

でも棟の構造が西風に負けており、現在濡れたり乾いたりし過ぎでして、そのあおりで面土が剥離しております。

この棟に漆喰は何の意味も無いと御説明させて頂きました。
ここまで雨水が干渉する棟は、ふのりだろうがセメントだろうが先ず戦えません。
ですので、私が施工しようが、誰であろうが棟の積み直しが正解です。

KIMG1641

環境にも恵まれた35年の地瓦平部。
水返しも優秀で3寸勾配。シリコン塗布は必要御座いません。
道すがら、何時も解体工事をしている家屋の立地と屋根を拝見させて頂いておりますので
35年経過した立地で目立った凍て等無い場合、家屋解体まで瓦は頑張ります。
φ一杯の鉄も亜鉛も緊結材として使用されておりません。

本当に言われた事を信じるしか無い施主さんの立場に立って、目を細める事出来る人ならば、
※瓦の寿命はテキストで書ける様な物では無く、ある程度のラインはあるにせよ、立地や施工方法・窯元さん(メーカー)の気合で全く違うという提案を残せるでしょう。※

現場を変えまして

KIMG1643

銅製のテープで銅晒し葺きの屋根の修理をしていた御施主さん。
頭下がります。私こんな製品がある事、知りませんでした。実にお恥ずかしい・・。
仕様は手で触った感触では、0.01mmと0.1mmの2種類御座いました。

KIMG1642

負け惜しみではないのですが、
チョット密着力が弱い様な気がします。

完全に負け惜しみです。
精進致します。!

 

 

 

 

 

 

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