‘屋根修理 お役立ち情報1’

瓦屋根三年間だけ雨漏りしないで欲しい

2017-04-17

長くこの仕事に従事していますと、3年間位雨漏りしない様にして欲しいというお声も聴きます。

その3年間の間に建て替えや売却、引っ越し、転勤その様な御家庭の事情が動くかもしれないので取りあえずの取りあえずで雨漏りを止めて欲しいという方への記事となります。

瓦屋根の雨漏りで実際に3年間漏らさなかった実例を挙げます。

内容によりますと、御自分でできるかもしれませんが、充分注意してくださいね。

先ず瓦屋根の雨漏りの原因の大半は以下の④項目で御座います。

 

①棟瓦からの雨漏り

②銅谷板の穴

③平部地瓦の割れや毛細管雨漏り

④壁際の取り合い

 

それでは先ず①の棟瓦からの雨漏りを3年間防ぐ方法

写真の様に屋根下葺き材で雨漏りの原因である棟瓦を包んでしまします。屋根下葺き材(ルーフィング)はホームセンターでも販売している所もあります。緊結にはステンレス線を用いまして地瓦の隙間に引っ掛け、ちょうどボンレスハムみたいな感じで縛りあげていきます。これだけで3年間は雨漏りはしません。見た目はあまり芳しくありませんが大丈夫で御座います。

 

次に②の谷板の応急処置

谷に穴が開いている箇所がはっきり解りましたら、銅のテープやアルミテープ等の金属テープを貼り付ければ雨漏りはとまります。アルミテープはホームセンターでも販売しております。異種金属による電蝕(腐蝕)が起こりましてもアルミテープの方が腐りますので大丈夫。これだけでも3年は持ちます。

実際に8年経過したこの工法を過去の施主様の現場で拝見致しました。ただ、ピンフォールと言います目視出来ない穴も存在しています。その際には上記棟瓦で使用した防水シートを谷板に上手く貼り付ければ3年間は雨漏り致しません。

 

次に③の地瓦の割れや毛細管の雨漏りへの対処

瓦が割れている場合はホームセンターで売っているシリコンコーキングを用いて割れた部分を張り合わせて下さい。その際注意して頂きたい事は、瓦の重ね目の見えない所までしっかり塗り込む事と、埃を落としてから接着する事の二点に注意してください。埃を落とさないと密着が下がりますし水分も宜しくありません。因みに写真の塗り方では雨漏りはなおりません。

割れていないのに雨漏りしている場合は?

此方の記事を御参考として下さい。こちらの工事は3年で不備が出る様な工事では御座いません(天災を除く)。

古い瓦屋根の雨漏り(諦めていませんか?)

 

次に④壁際の取り合いからの雨漏り

壁際の取り合い雨漏りへの対処は水切り板金と熨斗瓦の間に先に御説明した屋根下葺き材を出来るだけ奥に差し込みその周りをシリコンで固めます。もしかしたら3年後に全ての予定が整って、やっぱりキチッと直そうという場合もありますでしょうから出来るだけシリコンの塗布場所は控えめにして下さい。写真の屋根瓦の応急処置は3年経過しております。

 

以上の処置で3年位の間、御家庭の事情が整う迄、時間的余裕を生み出す事適います。

(`・ω・´)ゞ御閲覧頂きましてありがとう御座いました。

古い瓦屋根の雨漏り。(諦めていませんか?)

2017-04-17

古い家屋にお住まいの皆様へ

かなり瓦屋根が古く、葺き替え工事しか選択肢が無いとお悩みの皆様。また、雨漏り修理をそれ故、諦めている皆様は是非ご一読下さい。

 

写真の屋根瓦は60年経過しています。平部地瓦のズレも多少見られ雨漏りもしておりました。

ズレている瓦を修正して60年堆積した埃を撤去すれば、新しい瓦屋根にしなくても防水紙を張り替えなくても雨漏りは直ります。

ちょっとだけ技術が要りますので、一か所位の雨漏りでしたらご自身で直せますが、出来るだけ瓦屋さんか屋根屋さんに事前に相談された方が宜しいかと思われます。

今回は出来るだけ費用を掛けずに地瓦平部、雨漏りの対処方法で御座います。

 

では、やり方です。

60年も経てば瓦の重ね目に写真の様な埃がたまります。瓦がズレていない様にみえましてもこの埃が雨水を呼び込んでしまうんですね。

また、最初から葺き土が瓦尻の上に乗っかっている場合もあります。土葺きの場合強く抑え過ぎて葺きます、とこの様な不備が出る事もあります。

ズレを直しながら、瓦に付着した埃を清掃していきます。アップでみると

こんな感じで瓦を戻していきます。黒い横棒はシリコンです。ホームセンターで売っています。この黒い横棒を付けておくと暴風雨時に水流を風で止められた時、この黒い横棒が雨水を外へ返してくれます。いわば二次防水の役割を担います。

この黒い横棒を超える雨が度々発生してしまう立地や屋根勾配の場合は、そもそも60年も瓦の下の野地板が持ちません。

御予算の都合もありますでしょうけど、ほったらかしが一番屋根が傷んでしまいます。そうなってしまうと今回のやり方が通用しなくなる場合も御座います。

割とリーズナブルな御予算で施工できますので諦めないで下さいね。

こちらの屋根は太陽光湯沸かし器が乗っており、埃堆積も著しく一度瓦を外して清掃する工事を致しました。理屈は同じで御座います。

また、こちらの写真の様に屋根瓦をシリコンでがんじがらめにされますと上記の工法は取れません。割れている3枚の瓦の交換でも四苦八苦してしまいます。ですのでこの様な工法は出来る事なら避けて下さいね。

(`・ω・´)ゞ

職人技を動画で見て頂くコーナー。

2016-11-26

職人技を動画で見て頂くコーナーです。
手に技を持つ者の動きなどをお楽しみ頂けましたら幸いです。

H25年度前半の雨漏り修理の事例など動画にしてみました。
少し解説なども加えております。
殆どの雨漏りは少し手を加えるだけで直る可能性が高い事をこの動画で確認出来るものと思います。

ご視聴頂きまして、ありがとうございました。

スレート屋根の雨漏り原因ベスト5と修理対策

2016-10-31

スレート屋根の雨漏りの原因と修理対策

スレート屋根の雨漏りでお困りの方へ、
スレート屋根とはセメントを圧縮成型した屋根材で(薄型化粧スレート・厚型化粧スレート)等、住宅・工場の屋根に一般的に広く普及されています。

先ず初めに代表的なスレート屋根を御紹介致します。

代表的なスレート屋根の種類

緩勾配不適合建材と塗装
こちらの屋根はスレート大波と言います。(工場・倉庫等で主に使用されています)


こちらの屋根は薄型化粧スレートと言います。(カラーベスト・コロニアル・パミール等)

モニエル雨漏り
こちらの屋根は厚型化粧スレートと言います。(モニエルセンチュリオン・ホームステッド・セメント瓦等)

スレート屋根の雨漏りの原因ベスト5

次にスレート屋根によく発生する雨漏りの原因についてご説明させて頂きます。

①緩勾配不適合建材使用屋根による雨漏り
②埃堆積による毛細管雨漏り
③塗装による雨漏り
④躯体の損傷による雨漏り
②天窓・トップライトからの雨漏り

以下順を追ってご説明させて頂きます。

①緩勾配不適合建材使用屋根による雨漏り

スレート屋根材の施工に於きまして必ず守らなければならない必須項目が御座います。
スレート屋根材の殆どが水返しという機能がありませんので、必ず適合した屋根勾配の上に施工しなければなりません。

水返しとは?

普段の雨は尚更風圧を伴う雨が屋根材の重ね目に侵入してきた際に下葺き材(ルーフィング)に雨水を干渉させずスレート屋根材そのもので侵入してきた雨を外部に排出する溝や突起の事で、これは葺きあがった屋根表面からは見えません。

スレート大波 2寸5分 以上 必要
厚型スレート・薄型化粧スレート 4寸以上 必要

必要勾配の目安は現場経験から、幾多の雨漏りの事例を垣間見てきた結果の判断となりますが、以上と書きましたのは和歌山県沿岸部や能勢町渓谷部などは大阪平野部とは環境が、全く違いますので以上と書かせて頂いております。

これら水返しの無いスレート屋根の勾配が緩い場合、簡単に雨は内部に侵入し

①雨漏りの原因
②構造材木の腐食
③緊結材・釘の腐食
④躯体裏面に停滞する雨水の蒸発により表層塗膜の早期劣化
⑤頻繁に起こる水分吸収と蒸発による躯体の割れ
⑥水切れが悪い為苔の繁殖が起こる
⑦雨水の停滞時間、乾燥時間が長く本来の軽量屋根のメリットが阻害される

これらの弊害に繋がってしまいますのでスレート屋根材の施工時は屋根勾配に充分な配慮が必要です。
最高級の防水紙や遮熱シートを用いて瑕疵担保責任の10年をクリアすれば良いという問題では御座いません。

緩勾配薄型化粧スレート屋根

現在非常に多くの方がこの緩勾配不適合建材使用屋根のスレート屋根でお困りで、頻繁に御相談を受けさせております。
元々排水能力の低い緩勾配不適合建材使用屋根ですので適合勾配屋根への変更は致し方御座いません。

改善策は適合勾配屋根材への変更

緩勾配にも適合できる屋根材への変更の御提案としまして
当店では日鉄住金製ガルバニウム鋼板(0.35mm)立平葺きへの変更を家屋の形態に合わせて加工し御提案させて頂いております。

各種ガルバニウム立平葺き

当店で過去施工させて頂きました
従来の亜鉛メッキ鋼板(トタン)の耐用年数が塗装を施さない状態で約30~40年
遮熱塗装無し生板ガルバニウム鋼板(亜鉛とアルミの混合メッキ)が20年程問題がでておりません。
(現在のガルバニウム鋼板は遮熱塗装が施されております。)
また、この建材の特徴は1寸勾配の緩勾配からでも実際に対応できる事などからお勧めさせて頂いております。

一坪当りの重量負担は約20㎏、㎡6㎏です。

工法は2通り御座います。
①アスベスト含有スレートを撤去し施工する方法
②旧スレートの上にカバーを掛ける方法

どちらでも対応可能で御座いますが、撤去前提の工法の方が廃棄処分費等、工事費用が掛かります。
御予算や今後建て替えの予定などを加味した上で工法の選択をしてください。

②スレート屋根埃堆積による毛細管雨漏り

次に埃堆積によるスレート屋根の雨漏りに付いてご説明させて頂きます。
こちらも先に御説明させて頂きましたスレート屋根材には水返しが無い事が問題となります。

雨が運んでくる埃が屋根材の重ね目に溜まり続けますと堆積した埃を伝って雨水が逆流して参ります。
これを毛細管雨漏りといい、風の当らない立地や緩勾配屋根になる程躊躇にこの現象が見られます。
また、近隣工場の有無なども埃堆積を促進する要素になる場合も御座います。

スレート屋根毛細管雨漏り

こちらの写真がスレート屋根に発生する毛細管雨漏りです。

埃堆積による毛細管雨漏りが発生した場合の対処方法

モニエル瓦毛細管[1]

厚型化粧スレートの雨漏りに対しては人工的に水返しを施設して部分的に雨漏りを直す事も可能です。

またセメント瓦の様に一度スレート屋根を捲り清掃後葺き直す工事も可能で御座います。

躯体の強度があり水返しの施設が出来る場合は旧建材を使用した再生も可能で御座いますが、
薄型化粧スレート(コロニアル・カラーベスト)等は毛細管雨漏りが派生し出す年代になりますと強度が殆ど残っていない為先のガルバニウム鋼板による変更工事をお勧めさせて頂いております。

適合勾配でしたら立平では無く断熱材入りの横断ルーフも施工可能で御座います。

③スレート屋根塗装による雨漏り

次にスレート屋根へ塗装した場合の雨漏りについてご説明させて頂きます。

スレート屋根のメンテナンス方法として最もポピュラーな工事と言えば屋根塗装工事で御座います。
ですが、先に御説明させて頂きました通りスレート屋根は適合勾配が要となり
また毛細管雨漏りを促進させない意味でも、スレート屋根材の重ね目に充分な配慮が必要であります。
スレート屋根の重ね目に空間をつくる事で毛細管雨漏りを抑止する部材をタスペーサーといいます。

タスペーサー

プライマーを塗布後にこちらのタスペーサーを挿入し、縁を切る事によって毛細管雨漏り発生を抑止できます。

タスペーサーを施工しても雨漏りしてしまう場合も御座います。

こちらの屋根は塗装後に雨漏りし、御連絡頂いたスレート寄棟屋根。
塗装する事により平部の模様凹部が埋まります。新しい塗膜は水の走りも良く普段の雨でも良く切れます。
ですが、横殴りの雨には逆効果となり、隅棟の内部に凹部が塗膜によって埋まってなかった以前の状態より多くの雨水を引きこんでしまった結果、雨漏りしてしまいました。

2011.11.30兵庫県のモニエル瓦[1]

こちらの厚型化粧スレートも塗装後に雨漏りが発生しました。水流が一番多く発生する谷部の劣化塗膜が堰となってしまったからです。

スレート屋根塗装による雨漏り対処方法

基本的にスレート屋根の毛細管雨漏りと対処方法は同じで御座いますが、スレート屋根塗装後の雨漏りは目視確認出来る部位だけでなく屋根全面の雨漏りが発生している場合が御座います。
また、元々発生しているスレート屋根の雨漏りは塗装では直りません。
特に緩勾配のスレート屋根に塗装を施した場合が最も危険ですので、スレート屋根の塗装時には充分注意して行って下さい。

④躯体損傷による雨漏り

次にスレート屋根の躯体損傷による雨漏りの御説明をさせて頂きます。

スレート屋根の破損

こちらのスレート屋根の雨漏りの原因は屋根材の割れによるものです。
飛来物による欠損なのか経年劣化なのかは判別が難しい割れ方です。
直ぐ御直し出来る雨漏りですのでその場にて御対応させて頂きました。

こちらの棟包み板金の浮による雨漏りは風害が予想され、施主様ご自身で保険会社に申請した後の工事となりました。
当店は写真と見積もりをお渡しし、ご自身で申請という簡単な手続きです。

棟包み板金の損傷全てに言える事は、棟下地の貫き材と雨が干渉し過ぎている一点につきます。
また、下地貫き材木に打つ鉄釘も錆び膨張や貫き材の膨張に追随出来なかった結果飛散や落下が目立ちます。

こちらのスレート屋根(ニチハパミール)の欠損は緊結している釘が原型をとどめておらず腐食しており大変危険な状態の雨漏りでした。

躯体損傷による雨漏り対処方法

シリコンを用いてその場で御直し出来る様な躯体の破損などは、問題御座いません。
棟包みの飛散の修理も到って簡単で御座います。
ただ、アスベストを含有しないスレート材や、上記パミールなどの屋根材の場合屋根全面の改修工事が必要な場合も御座います。

天窓・トップライとからの雨漏り

最後にスレート屋根材に付随している天窓トップライトからの雨漏りの御説明をさせて頂きます。

天窓からの雨漏りは下記写真を先ずご覧ください。

スレート屋根天窓雨漏り

緑のラインで囲っています箇所はガラス廻りのパッキンです。
こちらのパッキンの劣化がそのまま雨漏りに繋がります。

青のラインは天窓周りの鋼板のハゼの部分です。
こちらは豪雨時に雨が溜まられますとやはりハゼの内部に雨水が干渉してきます。

赤のラインは無駄折りといいまして屋根内部に雨水が干渉しない様に折り込んでいます。
ただ写真のスレート屋根の場合立ち上げる事が出来ませんので、埃堆積と共に毛細管やオーバーフローしてしまいます。

天窓・トップライとからの雨漏り改善方法

緑のラインは構造を少し変えるか、若しくは再シーリングで直ります。
青のラインも元々シーリングが必要です。
赤のラインは現状を捨て谷とし、上部水切り板金の施設で雨漏りは直ります。

そんなに難しい雨漏りではないのですが、発生頻度は、やや髙めで御座います。

 

以上スレート屋根の雨漏りベスト5と修理対策を御説明させて頂きました。

皆様のメンテナンスの参考に是非お役立て下さい。

屋根が滑りやすい季節があります注意して下さい

2016-10-24

屋根が滑りやすい時期がありますので、ご自分で屋根に上る時は十分注意してくださいね。

本日からお邪魔させて頂いております山間部の屋根は釉薬瓦シルバー色を使用しております。30年前後の釉薬瓦は貫入の手助けもあり、簡単には滑りません。

ところが、、、

写真の雨漏り応急処置工事は、3月に施工させて頂いたのですが、何故か良く滑る屋根で地下足袋の不備か摩耗か?色々考えておりましたが、結論が本日に至るまで出せませんでした。

 

3月期に比べ各段に滑らなくなっております。ここから考察し、本日ある事実に気付きました。

 

それは、

山間部故の杉花粉の飛散と停滞

 

もうこれで間違いないと思われます。

3~4月に杉花粉が関西では大量に飛散しますので、花粉の停滞している屋根は滑りやすくなるという事で結論付け致しました。

私の様な施工業者は、どの様な屋根でも初めの一歩で摩擦係数を体感して登りだすのですが、
もし、ご自宅の屋根に上らざる得ない理由が出来た方は、お住まいの地域に準じまして、花粉が飛散して屋根に停滞する時期は慎重に慎重を重ねて下さるようお願いいたします。

(※本当に危険です※)

 

花粉が飛散する時期はこちらのサイト様を参考にさせていただきました。

http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/about/calendar.html

 

この時期は上記写真の様な、地下足袋装備・付帯物無しでも危険ですので注意して頂きたいと思います。

 

どなた様に限らず無事ご家族の元に帰れます様に。私も山間部屋根の3~4月期の点検などは、今以上に充分気を付けたいと思います。

 

 

 

 

 

DIYでも出来る銅製谷の強化

2016-10-22

銅谷の強化

屋根工房きのした先日の現場で銅製テープを使った谷の強化工事を致しました。

銅製の谷は、丁度雨水が落下する所が摩耗により穴が開く現象が30年前後で見られます。これは緑青といいます銅の錆が水流で何度も何度も発生と摩耗を繰り返して穴があきますので、熱膨張の裂傷を除き局部に写真の様な処理を施せば10年位は延命を図れます。
10年の根拠ですが、以前にお施主様がアルミテープでこの処置を施しておられ、経過年数が8年でも電蝕も熱膨張剥離も引き起こしていなかったからです。本来アルミと銅は電位差が違いますのでアルミが銅に負けて腐食するはずなのですが、元々の銅の酸化がそれを抑止したものだと思われます。

 

 

※薄茶色の部分が酸化出来ない箇所・こげ茶の部分が酸化出来る箇所・青っぽい箇所が完全に酸化出来ている箇所
完全に酸化出来れば銅は屋根材として瓦に引けは取りません。

 

 

今回の工事は電蝕を危惧して同じ金属テープを使用致しました。この銅テープは表面に素材の本質までは解りませんが、何かしらのコーティングを施しておりますので、摩耗原因の錆、緑青が噴かない可能性が高くテープ事態の耐久性に優位に働くと思っております。

 

DIYでも十分施工可能ですので、危険の無い屋根でしたら早めに処置しておくと効果的で御座います。
ただ、既に穴が開いてしまって雨漏りしている場合は、肉眼で確認出来ないピンホールも混在しているケースもある事と、またこのテープの防水性能は完全ではありませんから、交換して貰った方が良い場合も御座います。

 

 

 

DIYで屋根漆喰工事をする時の注意点

2016-09-30

屋根工房きのしたDIYで屋根漆喰工事をする時の注意点をご説明させて頂こうと思います。先日から屋根漆喰工事をさせて頂いているお施主さんの屋根がちょうど良い構造ですので書かせて頂こうと思いました。

先ずは、谷漆喰。

谷の漆喰が取れてしまって、気になる事もあると思いますがこの箇所は一列一列の瓦屋根の水が集中的に流れてくる所ですので、塗らないで下さい。塗り込んでしまうと谷瓦から雨が廻り込んで、水が抜けなくなり谷鋼板の早期腐食や使用釘(特に亜鉛釘の錆膨張促進)また、瓦自体の凍てによる損傷を招きます。場合によっては野地板や垂木の構造材木が腐食してしまいます。最悪、モルタル軒天の場合は滑落を招き人災にもつながる可能性がありますので、取れかけている谷の漆喰はむしろ全部外しておいて下さい。多少葺き土の浸食を受けますが流れ行き(屋根の縦の長さ)と勾配にも準じ、およそ2~3寸程葺き土の浸食の後、浸食はそこで止ります。

余りにも腐食の進行がひどければステンレスの谷への変更も考慮して頂いた方が良いかと思います。そこまででなければ、無理に漆喰を塗らないのが重要です。因みに写真の谷は葺き土に雨が絶対関与出来ない細工となります。内部には、雀や蝙蝠返しを施設しております。

次は、鬼廻り

写真の鬼は降り鬼といいます。降り鬼の下には何も置かない場合や装飾した降り鬼台を置いている場合や写真の様に熨斗瓦を台代わりに置いている場合があります。

この場合、

青線から右、赤矢印の方向には葺き土を置いたり漆喰は絶対塗らないで下さい。雨は降り棟の内部と外部を必ず走っておりますので降り鬼下駄(鬼台)廻りを葺き土や漆喰で囲ってしまうと雨水を鬼瓦と共により堰き止める形となり最悪雨漏りする可能性が跳ね上がります。
ですから、少ししんどいですけど写真の様に鬼台を外して葺き土を除去した後、戻し、廻りをシーリングで固定しておけば雨漏りする危険性はありません。

kimg0313

降り鬼の一段目の隙間にも漆喰は塗らないで下さい。無理に塗り込むと通期乾燥時間が遅れ、凍て割れを招く危険性が高まります。ここから雨が入り込んでもちゃんと内部で排水出来る降り棟の構造になっているはずです、、、。なってない場合でも塗らないで下さい。

隅鬼瓦も同じで、青線から右の位置に漆喰や葺き土を置かない様にして下さい。理由は降り棟鬼瓦と同じです。
隅鬼瓦の場合は一度バラシテ積み直す際には、内部に防水処理出来ますのでこの限りではありません。

上記考察を守ってうまく漆喰を塗れば写真の様な弊害は、豪雪地域以外では生まれません。

隅棟と陸棟の取り合い部、陸棟側の熨斗瓦の垂れから角度やむくり具合で雨水が横走りして棟内部に干渉してきますので具合をみて写真の青丸部分の様に横走りを切る、切り込みを入れておけば安心です。

隅棟と破風の取り合い部分も上部と下部を良く見て、雨が入りそうなら下部は塗らない様にして下さい。

他の部位は古い漆喰をはがして、一段目の熨斗瓦の継ぎ目より出来るだけ奥にぬりましょう。

屋根工房きのした※危険を伴いますので、DIYで無理と判断されたら上記考察を知っている業者に依頼してください。

 

 

 

 

DIYで割れ瓦の雨漏りを直す時は

2016-08-23

DIYで割れ瓦の雨漏りを直す時の注意点です


こちらは、ありがちな瓦屋根の雨漏り写真です。
今回はこちらの施工の是非ではなく、

電気屋さんが踏み割ったり、
飛来物による損害であったり、
施主さん自身が物を落としてしまった際の修理方法として

上記写真の様にシリコンコーキングを用いる機会もあると思います。
その際には、表層の部分だけではなくて、

少しメンドクサイですが、割れている瓦の直上の瓦を外し

KIMG0053

見えない部分にもシリコンコーキングを塗り込んで下さい。
瓦の重なった部分、目視出来ない箇所まで雨水は雨量と風向きで這いあがりますので
是非知っておいてくださいね。

ご自分でやる場合は、ホームセンターで500円位で済みます。
そうでない場合は、屋根屋さんか瓦屋さんに御依頼してみて下さい。

 

 

日本瓦・棟の積み直しで雨漏りは直ります。

2015-09-12

基本的に雨漏りしている瓦屋根の場合は部分修理でも直りますが、経過年数により棟瓦の積み直しをお勧めさせて頂く場合があります。

①施工前写真

お勧めさせて頂く理由としましては
以下の理由が御座います。
①環境が厳しい立地条件の屋根

例えば山間部造成地の高台や
隣接物件の無い平野部
ビル風など廻りの隣接物が後に出来た立地など
過剰な風圧を受けると予測出来る環境に御住まいの方などが
高頻度で雨漏り修理の御依頼が多いからで御座います。

また、
②施工面での注意点
雨漏りする棟瓦の条件は上記に加えまして

①アンテナが施設している
②熨斗瓦の勾配が緩い(特に台熨斗)
③二段目以降の葺き土の量が多過ぎる
④面土や漆喰の出面が守れていない
⑤寄棟水落とし調性が無い(棟幅も影響)
⑥追い当てが荒い(半端の瓦)
⑦東鬼瓦取り合いの防水性が低い (寄棟)
⑧一次メンテナンスの雨漏り修理で表層シリコンのみで対応
等が挙げられます。

逆にこれらを順守している棟瓦は簡単には雨漏りせず
面土漆喰のやり直しで済む場合も御座いますが、
診断御依頼を頂く屋根の9割は上記の説明のどれかに合致しております。

以下は当店の棟瓦積み直しの手順で御座います。
棟瓦を解体して、

②隅巴
隅巴瓦の下にはシリコン防水処理致します。
隅巴瓦の幅が狭く土や漆喰を置くと水が廻るからです。
その上からステンレスパッキンビスにて止めつけます。

③隅鬼瓦
隅鬼瓦にはステンレスワイヤ線を使用致します。
隅木に止め付ける方にも125mmのステンレスビスを
仕様致します。

④追い当て水返し処理
追い当ては水落としと水返しを
それぞれ施設致します。
この部位は寄棟屋根地瓦の唯一逆勾配になる部分ですので
写真の処理にて横から雨水の侵入に備えます。

⑤熨斗勾配
熨斗瓦の勾配は4寸取ります。
台熨斗の勾配が無ければ排水能力が低下するからで御座います。
排水能力の低下は釉薬瓦の場合などは、瓦裏面の水の浸透率が高い素焼きの部位に凍てを生じさせてしまうかもしれないからです。

⑥熨斗合端口防水
熨斗瓦の合端口(継ぎ目)にはシリコンで防水処理致します。
ここも風圧が掛かった時に台土に雨水を干渉させない様に
する為で御座います。

⑦葺き土量
二段目以降の葺き土の量。
ここも暴風雨時に棟内部に干渉してくる雨水が当たらない様に
幅に注意して置きます。

⑧施工後の写真2
施工後の写真です。
各鬼首廻りは厚めにシリコンで防水処理しております。
面土の出面は一寸五分で熨斗瓦垂れからの雨水の巻き込みも御座いません。
丸瓦も内部シリコンの3点止めです。
瓦内部のシリコンの劣化は太陽光を避ける為先ずありません。

⑨施工後の写真
施工後の写真です。

⑩施工後の写真
癖のきつい熨斗瓦の場合は
反り・起こり等組み合わせながら
出来るだけ隙間が出ない様に積み直します。

40年前後のまだまだ実行経過年数中の瓦は充分再生可能な場合が多く屋根面唯一の立面である痛みやすい棟瓦の再工事にて充分な費用対効果をお届けする事が可能で御座います。葺き土に雨水が干渉しない事が棟の強度を長く保つ条件で御座います。

観測史上初の雨が残した爪跡(雨漏り修理屋の視点)

2015-09-12

台風18号の通過と共に鬼怒川の河川氾濫の様子をニュースで見ておりました。
早く平安な暮らしを取り戻せます様にと・・心が硬直しております。

広範囲に全壊した家屋は新築を余儀なくされると思われます。

河川の決壊・氾濫を今後防げると仮定した場合
観測史上初の雨と風が再度襲って来た場合に

新築時にはどの様な屋根にすれば良いのか?
雨漏り修理屋からの視点で考察を述べさせて頂きますと

①屋根勾配は4~5寸取る
今までの雨漏り修理の御依頼の中で
勾配が取れている屋根の平部からの雨漏りのケースが殆ど無いからです。
理由は水量の総重量が風圧を凌ぎ排水出来る重力を得ているから。
谷鋼板や樋の欠損が起因するケースは御座います。

加えて
②水返しの施設している屋根材を選ぶ
相手は観測史上初、出来れば返しは5分以上欲しい所。
防風が関与してきますと、必ず屋根上では水流が堰き止められ
一時的にではありますが内部に雨水が浸入し続けるからで御座います。
これを屋根材内部で返してしまわないと雨漏り致します。
利き足を長く取ってこれに対応する工法も御座います。

③軒唐草は垂れの付いている建材を選ぶ
軒下からの雨の噴き上がりで唐草上の防水紙に雨を関与させない為
広小舞・鼻隠しは濡れてしまいますが、それ以上の浸水は防げます。

④防水紙
上記3点を守る事で壁面から屋根等の余剰水流が派生しない部位。
または埃堆積量の多い密集地域以外
防水紙に雨が干渉する事はありません。
防水紙の無い築100年超の雨漏りしていない家屋は沢山御座います。

⑤窯業系サイディング等目地処理が必要な壁
開口部直上に目地を施設しない。
目地切れによる浸水量を減らす為

後は、実際の施工時に鉄釘を使わないとか
取り合い仕舞い考察とか
極々基本的な事項を守る事でしょうか。

30年経過した辺りで全くメンテナンス費用が変わって来ます。
以上の考察は全て裏付けが取れておりますので
御参考までに。

 

 

 

 

 

 

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屋根工房きのした 職長 鈴木大輔 〒5640039 大阪府吹田市清和園町9-16
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